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「マイティ・ソー2」、監督降板でひと安心w

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 アメコミヒーロー映画「マイティ・ソー」続編の監督から、「モンスター」の女流監督パティ・ジェンキンスが降板。理由は「クリエイティブ上の意見の相違」だそう。

 実は、前作のファンとしては、これを知ってホッとしたところ。というのも、この監督はアクション映画は未経験。「モンスター」は女性2人の心理ドラマだし、その作風からしてアメコミ好きとも思えない。なぜこの人が?と謎だったのだ。

 製作陣の思惑は推測できる。おそらく、前作のケネス・ブラナー監督がシェークスピア映画で話題になった経歴を持つ人物なので、製作陣は「異ジャンルの監督を起用して成功した」と考えて、今回も同じ手を使おうとしただけなんじゃなかろうか。

 しかし、これは製作陣の勘違い。ケネス・ブラナー監督が成功したのは、彼が自分の得意と不得意を自覚してたから。アメコミを知らない彼は、この題材を自分が慣れ親しんだギリシャ悲劇や北欧神話に近寄せて再構築し、あまり得意ではないアクション演出にはベテランの第二監督を起用した。前作が成功したのは彼が異ジャンル出身だったからじゃなく、彼がこうした自分の特性を踏まえた知的演出を実行した結果なのだ。

 とりあえずスタジオは急いで新たな監督を探すとのこと。今度こそ、選択を間違えないといいんだが。

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