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判断力を上げるプロマネの勉強法

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プロセスデザインエージェント芝本秀徳です。


先日、Facebookページに、
「判断を追跡する」という話を書きました。


プロジェクトマネジャーは、日々、判断に迫られます。
多ければ、一日に数十の判断をしなければなりません。
その判断の精度がプロジェクトの成否を大きく左右します。


この判断の精度を高めるためには、
2つの方法があります。
一つは、「歴史に学ぶ」こと。
そして、もう一つは「経験に学ぶ」ことです。


歴史に学ぶには、
過去のプロジェクトがどのような経緯を辿ったのか、
その因果関係を分析することです。
たとえば、戦争の事例から学ぶことはたくさんあります。


プロジェクトマネジャーは、
同じことを繰り返すマネジャーと、
経験から学ぶマネジャーに分かれます。


同じことを繰り返さないためには、
経験から学ぶ必要があります
経験から学ぶには、
自分の判断がもたらした結果を追跡することです。


たとえば、作業の進捗が遅れていると、
メンバーから報告があったとしましょう。
そこであなたは「来週まで様子を見る」と判断したとします。


このとき、
「なぜ、来週まで様子を見ると判断したのか?」
「1週間後に、何を確認するのか?」
「1週間後に、結果がどうなっていれば、どのように対処するのか?」
を記録しておくのです。


この記録は、手帳の1週間後の日付の欄に書いておきます。
そうすれば、判断の追跡を忘れることなく、
また、何を確認すべきなのかも思い出すことができます。


さらに、1ヶ月後、3ヶ月後、
プロジェクトが終わってからも、手帳を見返します。
そのときの判断が正しかったのか、
それとも別の判断をすべきだったのかを、
追跡するのです。


その判断が間違っていたとしたら、
「どう判断すべきだったのか?」
「なぜ判断を誤ったのか?」
「見落とした兆候はなかったか?」
を考えるのです。


判断力は一朝一夕には磨かれません。
しかし、判断を追跡し、経験から学ぶことで、
判断力は必ず磨かれます。


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デスマーチはいろんなものを奪っていきます。よりよいモノをつくるというやり甲斐。成長したいという思い。家族と過ごす時間。何よりも恐いのは、人生の主導権を手放してしまうことです。
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