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プロセス、戦略、人間学の視点からプロジェクトを眺めます。

必要な知識は多くないが、その「小さな差」が成否を分ける

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こんにちは、プロセスデザインエージェントの芝本秀徳です。

私はこれまで、プロジェクトマネジャー、プロダクトマネジャーとして現場に身をおき、現在はコンサルタントとして、セミナー活動やコンサルティングをしていますが、その中でわかったことは、

 ほんの小さな差が、大きな結果の差となって現れる

ということです。

しかし、この「ほんの小さな差」を、みんなバカにして取り組みません。やらないで、「うまくいかない、うまくいかない」と嘆いています。

■ 「当たり前」ほどむずかしい

たとえば、プロジェクトの計画を立てるときの原則は、

 ・プロセスを設計して、スケジュールに展開する
 ・見積もりは実行者本人が見積もる
 ・残業は計画に含まない

など、当たり前のことです。これといって高度なスキルが必要なわけでもありません。だれでもできます。しかし、この当たり前のことがなかなかできないのです。この原則だけ守れば、成功するプロジェクトは3割増えるんじゃないかと思うぐらいです。

■ 必要な知識は多くない

優れたプロジェクトマネジャーは、さまざまな知識を持っていて、それを駆使しているから、プロジェクトを成功させることができるのではないかと思われるかもしれません。しかし、実はそうではないのです。優れたプロジェクトマネジャーほど、使っているツールも少なく、むずかしいことはしていません。

何がちがうのかというと、「小さな差」の積み重ねが、結果として「大きな差」を生むということを知っているかどうかのちがいです。優れたプロジェクトマネジャーが、大きなことには意外にこだわらず、小さなことにとてもこだわることがあるのはこのためです。

■ 「小さな差」を見つけるために学ぶ

では、高度な知識やスキルは学ぶ必要がないのかということ、そうではないんです。優れたプロジェクトマネジャーは常に学んでいます。何のために学ぶのかというと、自分が経験したこと、考えてきたことを整理するためです。

そして、整理するなかで「これだ!」という「小さな差」を見つけるのです。つまり、「小さな差」を見つけるために学ぶのです。

優れたマネジャーは、大それた理論やツールが、現場ではそれほど役に立たないことを知っています。ものごとを学ぶときは、高度な理論、技術を駆使してやろうとするのではなく、この「小さな差」を見つけようとすることです。その「小さな差」こそが、「使える」知識であり、「効く」知識となります。



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