ケンブリッジ語録#7 WhySo? SoWhat?
僕が勤めるコンサルティング会社、ケンブリッジには、厳しいプロジェクトの現場で生まれてきた「語録」がある。
多くのコンサルタントの琴線に触れ、成長を促すカンフル剤になってきた。現場感がみなぎるエネルギッシュな語録を書き留める。今回はこれ。
WhySo? So What?
ケンブリッジに入って、一番最初に僕の頭に刺さった言葉です
ケンブリッジに入社した社員は、2ヶ月程度、修行のためにOJT期間を設けてもらいます。コンサルタントとしての基本的な思考プロセス、 スキル、振る舞い方などを身につけるためのオン・ザ・ジョブ・トレーニングなのです。その期間はお客様にはフィーを貰わず無償で勉強させてもらうのです。私も例に漏れず2ヶ月のOJTを経験しました。
この期間はコンサルタントとしての振る舞いを叩き込まれる期間です。私は、ずっと「何で?どうして?」と問いかけをもらっていました。
例えば、
◆「調査結果整理しました、パーツが2000種類あります」
→それで何なの?何が言えるの?
◆「パーツの多さが課題ですね」
→なんでそうなの?多いとどうして問題になるの?
言われるとハッとします。
(くそ・・・、確かにこういう思考大事だよな・・・。言われる前に自分で気付くにはどうしたらいいのか・・・。)
なんて、モヤモヤしました。悔しかったですね。
そんな時に「WhySo? So What?」という言葉がある。と当時のメンバーに教えてもらったんです。
- So What? → それが何なの?何が言えるの?
- why So? → なんでそうなの?
というシンプルな問なのですが、これで一つのブレイクスルーがありました!
「そうか、何かやろうとしたら、何かわかったら、何かタスクが終わったら、何かひらめいたらこの問を自問すればいいんだ!」
思考が1段深まったのはそれからだった気がします。あれから7年経った今でも常に自問しています。
パワフルな問。思考をブレイクスルーさせるにはこういう語録が有効なんですよね。
コンサルタント山口さんのコメント
大事ですよね。
例えばセッションプレップ(会議の準備)なんかでも、自分が説明したいと思うことを資料に落として表現するのにいっぱいいっぱいで、いざセッションの場をイメージしてみたら「あ、これ説明した後シーンってなっちゃうな...」と思うことがあります。そういう時は、 WHY SO?SO WHAT?(で、参加者に何してほしいの?それはなぜなの?)というのが明確に言語化できていないんですよね・・・。
材料だけは揃ってるけど、セッションの目的までの到達シナリオが描けてないし伝えられていない。
これ問うだけでクオリティに大きな違いが出るので忘れずにやりたいです。
大事ですね。
これってコンサルタントしての生命維持装置みたいなものかもしれませんね。