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「これまで誰も教えてくれなかった受験勉強をしなければいけない本当の理由」から(後編)(持続的な成長を目指すために)

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さて、前回の続きです。「これまで誰も教えてくれなかった受験勉強をしなければいけない本当の理由」からいくつか引用致します。

「現代はがんばっていない人」を認めてあげる、優しい言葉が流行ります。自分から積極的に行動できない男子を「草食男子」として認めてあげる。ダラダラ時間を使っても「まったり過ごした」と言えばいい。1万円でファーストフードを買い占めて、それをネットにアップするだけで「神」と呼ばれる。そんなぬるま湯の風潮で、「ナンバーワンより、オンリーワン」「学歴よりも君の個性・可能性」という優しい言葉を聞いて、がんばってない人が増えていきます。でも、そういった人を尻目に、一部の「がんばっている人」たちが、自分の納得のいく豊かで楽しい人生を送っているのは紛れもない事実です。(pp.1-2)

社会人になると、この言葉の真実味が増しますね。でも、SMAP「世界に一つだけの花」の「ナンバーワンより、オンリーワン」というフレーズを素直に聴けなくなってしまいそう...。 確かに優しい言葉がよく使われ、本当に相手のことを思って発している言葉は案外少ないかも知れません。

だったら、相手(大学・企業)が求める物差し(つまり学力・学歴)で、きっちり結果を残すことが必要であり、そういう一瞬一瞬で全力を尽くし、結果を残していくことの連続が人生なのだと思います。」(p.46)

こちらは関先生のほうの言葉でしょうか。企業の求める物差しの適切さは見極める必要がありそうですが、一瞬一瞬で全力を尽くすという人生論、好きです。
自分は必ずしもそうできているわけではないですが。彼ら自身の職業の本分でもありますが、さらにその結果を他者へ伝えていく、ということも人間社会では必要なことだと思います。

次に読書も大事です。好きな本だけ読んでください。好きな本だけ読んでも、一生で読み切れません。本には、著者の人生観、その人が人生をかけてつかんだ真実が詰め込まれています。それを数時間で手に入れられる、こんな宝物はそうそうありません。何かあればすぐに消去できるネットと違って、本は形に残ります。ネットの情報とは、魂の込め方が違います。かかわる人間の数が違います。
 たとえば4年間で1000冊を目標に、合格した日にまず1冊読んでください。(pp.214-215)

活字中毒と自称する賀一先生ならではの言葉かと思います。
本との出逢いは人との出逢いとも似ています。出逢える数に限りがあります。
この言葉を受けて、もともと読書好きだった自分も意識して数を増やすようにしました。
それでも、自分は自分自身答えを見つけていないことが多く、少しでも多くの本を読み、考える材料を見つけたいと思っています。

「好きなことを仕事にする」のが理想論?いや、それって現実論では?資本主義社会において、稼ぐことは死活問題。死ぬまで続けなければいけないのに、好きなことじゃなくていいんですか?
「好きなこと」こそ最優先すべきです。どんな仕事であれ、ツライことがあり、苦しいこともあり、うまくいかないこともあるものです。そのとき「本当に好きなこと」じゃないと心が折れます。すぐに転職を繰り返す...なんてことにもなりかねません。(p.229)

これは仕事に力が入らないときに痛感します。誰でもありますよね!?
好みというのは高校生くらいまでに大体決まってしまいそうですが、たとえ、「好きなこと」を仕事にしても、常にアンテナを張って、新しい刺激を受けるようにしないと、やがてマンネリ化するように思います(自戒を込めて)。
「好きなことを仕事にし続けていく」、社会人が次に意識する点のようにいま感じています。


自分が仕事で挫折感を持ったり、失敗したときに、少し時間を置いても、やがて気持ちを奮い立たせることができるのは、伊藤賀一先生を始め、恩師たちはいつでも、常に新しい挑戦をしている、と信じられるからです。

賀一先生ご本人も、その点を自覚されており、生徒たちをがっかりさせてはいけない、久しぶりに出逢ったときに、がっかりされるのは生徒への裏切りだとも仰っています。それがプレッシャーになっているか、自然とそうしないと生きられない人なのかはわかりませんが...(授業のイメージとは違って、実は驚くほど謙虚な方です 笑)。本人のTwitterの内容も洗練された偽りのない言葉であることが伝わってきます。

新生活を始めた人へ。地方にいれば星は見え、都会では見えない。でも、ちゃんと存在する。どんなにネオンが輝く街でも、家路を急ぐ郊外の暗闇でも、オリオン座のベデルギウスやリゲルは見える。僕は卒業生にとって、そういう人でありたいです。生徒さんを最終的に失望させない、というのが自分の仕事。- 2013年4月20日 (@itougaichi)

この言葉、自分が前へ進んで行くために自分の身体にいつの間にか入り込んでいます。
調子の悪いときもありますが...昨日よりは少しでも進んだ自分であるために。
私の生き方を支える言葉の一つとなっています。
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