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「ポイントフィルム」(感性を刺激するデザイン)

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ようやく2回目の投稿です。

(本文とは関係ないのですが、富士フイルム株式会社さんの「イ」は大文字だと知っていましたか?)

先日、会社帰りの電車で本を読んでいたおじさんの持っているものに目を奪われました。
それは、よくあるポストイットのようでありながら、どことなく違うもの。とても細く、色が付いていながら半透明で、文字の上に貼ると文字が透けて蛍光ペンで塗ったかのようになります。

その付箋をどうしても手に入れてみたくなり、おじさんにどこで買ったのですか?と聞こうと思ったのですが、おじさんは次の駅で電車を降りてしまい、自分は悶悶としていたのでした(聞く勇気もなかったけれど)。

刺激されたのは、次の点です。

<刺激されたデザイン

  • 通常の付箋とは違い、半透明かつ細い付箋のため文字を隠さず、マークしたい箇所を直接ポイントすることができる
  • 蛍光ペンとは異なり、本にダメージを与えない
  • インクジェットで出力した文字にもマークすることができる(滲まない)
  • 様々な色があって見るだけでも楽しい

家に着いても忘れられなく、Facebook上で、「文字の上に色付きの細い付箋を貼れるポストイットのようなものを使っている人を発見。文字も透けて見える。蛍光ペンのポストイット版。欲しいのだが、どこで売ってる?」と聞いてみました。

すると、

暗記用のチェックテープのことかしら。
http://www.zebra.co.jp/pro/check-tape/

メモックロールテープ?
http://bungumania.soregashi.com/post-it2.html

フリクション・ボールの蛍光ペンタイプを使うのも手では?一気に消す時はドライヤーを使うとか。
http://www.pilot.co.jp/products/pen/sign_marker/keikou_pen/frixionlight/

自分が愛用しているヤツなんやけど
http://item.rakuten.co.jp/e-bungu1/5162101/

友人たちからすぐに反応がありました。みんなすごい。今まで付箋なんて幅が違う程度の種類しかないと思っていたのですが、これほど趣向の異なるものがあるとは...。驚きました。
しかしながら、おじさんの付箋とは違う。これだけ紹介してもらっても、該当するものがヒットしないということは、とても貴重な付箋に違いない。舶来の品ですか?!

駄目もとで、Google画像検索で「付箋 透明」のキーワードを入力したところ、見覚えのあるあの付箋がさりげなく混じっていました。しかも、Googleで世界中を検索したはずなのに、売っているのはたまに買いに行く地元の文房具セレクトショップ。なんという偶然......!偶然過ぎるにも程がある......。こういうのはやはり運命なのでしょうか。
その日は夜遅かったので、翌日、早速購入しに。

ゲットしたのは、こちら。嬉しくて3セットも購入。

ポイントフィルム

早速使ってみました。

「嵐の夜に」へ付箋

満足感いっぱいで使い始め、さらには同僚にこの付箋をプレゼントするくらいでしたが、段々とメリデメがわかってきました。

前述したメリットはそのままですが、致命的だと思ったのは、「直接ポイントすることはできるが、本を閉じると添付した場所がわからない...。」というもの。一緒に働いている営業さんからは「意味ないじゃん!」と一言...。

私は読んだ本で、記憶に残したい箇所や洗練された表現を抽出して感想を書くようにしているのですが、後から本を見直した際にその場所がわからないというのは確かに致命的。うーん、翌日考え直してみても致命的。致命的過ぎるにも程がある!(しつこい)

というわけで、ソリューション・デザインとしては1ページに2枚の付箋を添付することに。まっすぐ貼れないことも多いのですが、それでも有用です。
本ではなく、プリントした紙であれば、一覧性があるので特に問題はありません。

さて、使い始めて1週間経ち、さらに衝撃的なできごとが。
別の用事で100円ショップに行ったときのこと。

ふと付箋コーナーを覗いたところ、なんと、この半透明付箋が大量に鎮座しておりました。それも1セットあたり倍の量かつ半額以下...。いやいや品質が違うはずだ!と思って、検証のため購入。

100円ショップの付箋

どうも2枚一緒に取れることがよくある。そして、次のようなケースに入れると、丸ごと付箋が取れてしまうと言う事態発生。でも、十分に要件を満たす商品でした...。

100円ショップの付箋 バラバラの図


商品のパッケージに利用シーンのアイデアが掲載されていると尚、有用です。いや、わかるか(負け惜しみ)...。

数が多いので、今は100円ショップの方をメインで使っています。


このような付箋のイノベーションとも言える商品、完璧ではないかもしれませんが、きちんと要件を把握してデザインしていることが感じられます。デザインの感性が刺激されますね。


#後日、最寄りの駅ナカの無印良品を覗くと、さらに今度は緑と赤の半透明付箋が...! これは暗記用に使う付箋ですかね...。知らないうちに私の街は付箋王国となっていたようです。

無印の付箋

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