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Mini Business Administration 3rd season 〜第3期社内ワークショップ開始〜

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 「弊社のシステムの強みの一つは、お客様にて顧客分析ができる点にあります!」と、高らかにうたう担当者から、自社の市場/顧客を分析したであろうデータが出てこないこともあるだろう。また、”顧客の掘り起こしが急務!”と言うものの顧客リストを用意するのに数日も要してしまうということは、常日頃、必要な情報を蓄積し、考察(分析)し、そこから気付きを得ようとする習慣がないからではなかろうか?
 と、大きく出てしまったが、弊社でもなかなか苦労している点でもある。

 MBA と銘打った社内のワークショップ(勉強会)も、今回で3期目になる、このワークショップのタイトルであるMBA は、Mini Business Administration の略としている。広く、経営学の領域から、必要な部分をそのときのメンバーや事業の状況にあわせて、テーマアップしたミニ経営学勉強会ということである。

 これまで、2期を行ってきた。概ね、1年に1期開催し、全6〜8回程度で区切りとしている。メンバーは開発/営業の実務も抱えており、また、回数を重ねるとややダレてくる部分もあり、このくらいのボリュームがよさそうだと感触を得ている。ワークショップは、終業時刻から30分程経過位の18時から会議室で行っている。対象者は、制限なし。弊社では、社長も新人も参加する。
 最初の1期目は、内容もやや基礎的な部分を取り上げ、座学中心とした。毎回、小さな課題を出して、次回の冒頭に軽くディスカッションとした。2期目は、座学とケーススタディを半分半分の割合とした。ケースも時にボリュームがあるものだったか、意欲あるメンバーは事前に読み込む等、参加意欲も高く、開催してよかったと思うことが多かった。

 3期目の今回は、演習を取り入れることとした。データや数字を扱いながら、手を動かしてみる。データから何かを読み取ってもらい、それを自身の言葉で表現し、第三者に提案として伝達する訓練を目的とした。そのため、小テーマ毎に、1回目は私からの座学と演習の説明で終了。次週となる2回目に、有志により、演習としてデータ等を分析してもらい、提案書を作成し、プレゼンテーションしてもらう流れを予定している。

 昔から、稟議/説得/提案など組織を動かす、もしくは動いてもらうために、様々なコミュニケーション手段をとってきたが、自身の中で重要視してきた点の一つに、「客観的(と思わせる)データで示す」がある。意思決定を行う聞き手は、多くの情報源からの判断を望んでいるのだ。自身のプレゼンテーションであろうと、具体的な数値は、ある意味でプレゼンテーターとは独立した第三者的なメッセージを持つと考える。そこに、二次データの流用の優位性がある。

 やや、うだうだ綴ってしまったが、願うことは、「出来るだけ、多くのメンバーに参加してもらいたい」ということに尽きる。次回のワークショップは、プレゼンテーションなので期待したい。

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