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中小企業診断士がリードするビジネスゲーム。自ら実践したリスキリング(学び直し)の体験談などご紹介いたします。

Linux Business Initiative ありがとうございました

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 遅ればせながら、先週の金曜日に、LBI (Linux Business Initiative) にて、『ものづくり・ことづくり ~サービス産業におけるITの役割~』として、お話しさせていただく機会を頂戴した。

 ご来場/ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。
 また、このような機会をいただき LBI 理事の皆様には、感謝申し上げます。

以下、私のプレゼンの序盤である。

 ここ数年にて、これまで強みとされてきた日本のものづくりの在り方に対して、様々な議論が持ち上がるようになってきた。プレゼンは、まず、このあたりの内容からの紹介とした。
 産業構造審議会産業競争力部会報告書とされる『産業構造ビジョン2010』では、次のような点に触れている。

技術で勝ち、事業で負ける

 技術的なイノベーションをもって世界市場の大きなシェアを確保するも、数年も立たぬうちにその座から陥落してしまう事態が、1990年代から多々見られるようになってきたとされる。補助金などの国策による影響とされる”液晶パネル”もあるが、カーナビやDVDプレーヤーなど電子機器/家電など、その世界市場シェアの衰退ぶりには目を覆わざるを得ないとされる。

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 アーキテクチャの議論では、自動車産業を筆頭に”摺り合わせ”に強みありとの匠の優位主義が見られなくもないと思う。同報告書では、デジタルビデオカメラを例に、匠の領域とオープン(システム)の領域の切り分けの技量こそが、一つの活路として示されている。

 木村英紀先生は、『ものつくり敗戦』では、個人の匠の技への美意識の高さに触れながらも、「システム」発想の欠如に続き、「作る」と「使う」の横断的思考の薄さを指摘した上で、日本における弱点の一つに「ソフトウェア」を掲げてもいる。

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ここまでが、ざっくり導入から中盤あたり。次回は、その続きとしたい。

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