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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

正月休みを使って、大学院入試の願書を書いちゃうってどうでしょうか?

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 今日も前回の続きです。(最近、院試についての相談を度々受けるようになったので...)
 極々普通のサラリーマンのための、大学院入試に必要な研究計画書の書き方も、今回で一区切りとしてみます。

 研究計画書のストーリーもぼんやり見えてきたら、二次データの活用をするとよいと思う。二次データとは、他の目的で得られたデータで、一般には公官庁や信頼できる外部機関(シンクタンクなど)が公表している統計情報などがそれにあたる。( 一次データは、特定の目的をもって得たデータで、自分自身で行ったアンケートなどがあたる。計画書の段階で、一次データを持っている場合は、むしろ、計画書を作成する段階で、さほど悩んだりしないだろう。)

 例えば、経済産業省が公表している統計データがある。ちょっと見てみるだけで、自分が携わってきた領域がどの程度の大きさなのかが外観できる。さらに、細かく見たいと言う場合には、業種によっては分類されている。例えば、特定サービス産業実態調査がそれにあたるだろう。ソフトウェア業、クレジットカード業、自動車賃貸業、冠婚葬祭業など28業種が調査対象になっている。
 計画書では、先行研究や二次データから自信の考えを、”仮説”として位置づけて、その仮説を検証していきたいとのメッセージがよいと思う。

 また、計画書では、その研究がもたらす貢献についても、期待されることもある。貢献とは、2つある。学術的貢献と社会的貢献である。学術的貢献は、アカデミックな観点からこれまでの既存研究がもたらした知の際をどれだけ広げられるかという点にある。また、社会的貢献は、社会人であれば、端的に社会的に、また実務的にどれだけ有益かという点に触れるとよいだろう。

 と、ここまで、偉そうなことを書いてしまったが、貢献の部分については、やや大げさに示してしまってもいいと思う。最後には、「テーマこそ小さいかもしれないが、私は、この研究に価値があると信じている!」位の熱い思いが入っていれば、評価/審査する側も、「テーマ選定にあたり一定の論理性、妥当性もあり、実現可能性も認識しており、計画の立案能力はあるだろう」と判断することと思う。

 多くの大学院の2次募集の願書締め切りは、年明け早々に設定されているようだ。お正月休みで書き上げる方が多いと思う。少しずつ、材料集めをしておくといいかもしれない。

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