【入試/入学】上司に許可をとるべきか? サラリーマン大学院生のススメ4
「会社で許可が出るか心配だ。」と相談を受けた。この問いへの解は、至って単純明快だ。「受かってから、考えればよい。」である。(無論、非常にオープンな会社/組織であれば、フランクに言ってしまったほうが、応援してくれるかもしれないが。)
まだ、入試も受けていないばかりか、そもそも、願書すら出していないかもしれないかもしれない。土日に設定されている入学試験に行くことが業務に支障を来す場合もあるかもしれないが、良識の範囲内で休暇を取得し試験会場に行くことについて、上司や人事に「入試を受けてもよいか?」と問い合わせることは、むしろ、「どうかしたのか?」と、変な心配、誤解をうんでしまうかもしれない。
願書にて、所属する会社/組織からの許諾書を添えるようにとの指示がある場合もある。よく、注意書きを見ると、多くの場合、「発行が困難ば場合には、入学時点での提出でよい」、「自筆の誓約書で可」等と記載されていることもある。
全ては、合格してから考えればよいことだ。今、いくら心配しても、それは回収不能となるサンクコスト(埋没コスト)になるだけである。
当然だが、合格し、入学するとなれば、少なくとも、上司には一言、添えておくとよいと思う。自分の場合も、直属の上司(事業部長)に思いを伝えた。
「実は、昨秋、ある大学院の入試を受け、合格できた。自分を広げたいので、入学する。大学は夜間であり、これまでの業務に支障はきたさない。会社として諸手続きや許可が必要かどうか分からないが、○○さんには許可をもらいたい。」(当時)
上司も、部下の成長は喜ばしいことだろうし、企業/組織の諸先輩として、風土/文化も精通しているだろう。的確なアドバイスが受けられると思う。(当時の上司からの助言は、”会社として諸手続きは不要なはず。見聞は広めた方がいい。頑張りなさい。仕事は今まで通り頼むよ。あと、社長には・・・以下、諸般の事情により省略”であった。)
願書提出への心の迷いを、提出書類の不足に結びつけるくらいなら、むしろ、おバカな位なほうが得策かもしれない。願書は、うっかり出してしまうもの位でいいだろう。
覚悟しなければ、いけないことは、入学試験の受験料としての3万円位である。3万円を惜しむか、自分の思いを整理するための授業料だと思うか、それは、自分の情熱と相談するといいだろう。
(このブログは、ごく普通の社会人がある大学院に挑んだ記録である。全く無名の弱体サラリーマンが、雑念の中からほんの少しの勇気を振絞り、今もなお大学院生でいられる奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を余す所なく綴ったものである。)