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地方都市のおじさんが思う「家族と仕事とお勉強のワークライフバランス」

巨人の肩の上に立ってみる

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  「巨人の肩の上に立つ」を初めて聞いた時のことは、今でも覚えている。高校の物理の時間のことだ。アイザック・ニュートンに対して、「なぜ、あなたはそれほどの先見性があるのか?」と尋ねられた時、彼は、こう答えたとのこと「私は、巨人の肩の上に立っているから、他の人より遠くを見渡すことが出来るのだろう」 元々、12世紀のフランス人研究者が述べた言葉らしい。学問は、過去の研究の積み重ねということらしい。

 社会に出ると、「もう、試験は嫌ですよ」とか「この歳になって、仕事以外で押しつけられるのは、ちょっと・・・」と言う人もいる。無理に誘うつもりもない。が、社会に出たからこそ、初めて興味が深まったこともあるかもしれない。少なくとも、私はそうだった。

 私がこれまで、修了した大学院(修士)は2つ。一つは、主として社会人向けに開設されているコース(社会人コースとする)。都内のあるターミナル駅に隣接するサテライト教室で、平日夜間と土曜日に講義がある。むろん、本校での講義も受講できる。もう一つは、入試時点で社会人枠はあるものの、基本的に制限はない普通コース(と呼ぶことにする)。4年制大学からの進学や留学生も含んでおり、平日昼間と土日(集中講義)がある。

 共に、経済・経営系の大学院ということもあり、入学後の講義は、座学形式のみではなく、ディスカッション形式も少なくない。個人で進める課題やレポート以外にも、グループワークもある。ケースや輪読もある。社会人コースでは、比較的レポートが主となるが、一部には、ペーパー試験もある。普通コースでは、ペーパー試験も珍しくはないが、ミクロやマクロ経済を除けば、試験勉強というよりも、むしろ実務や生活を想定した自分自身の考えの整理の場みたいなものだ。

 そもそも、私自身は、社会人であるし、他から相対的・絶対的評価を受けようがかまわないし、その評価に対して、気にはならない。(とはいうものの、2大学院でA以外の評価は2回位しかないので、良いほうなのかもしれない・・・)

 日々、仕事を進める上では、多くの諸先輩方や同僚・後輩、お取引先から学ぶことばかりだ。そう考えれば、普段、触れることのないアカデミックとされる世界から、少しお知恵を拝借しても、損はないと思う。大学と言う場に、いきなり目くじら立てることなく、まずは、「へぇ~、そうなんだぁ~」位の気持ちでよいのではないだろうか。

 過去も現在も巨人の懐は広く、ちょっとくらい場違いな私のような者でも、肩の隅っこ位には乗せてくれると思う。

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