You Must See Before You Die
タイトルの「You Must See Before You Die」は世界中の絶景を集めた書籍「1001 Natural Wonders: You Must See Before You Die」から。ちなみにこの書籍、日本で買うと5000円を軽く超えますが、米国では1000円以下です。英語が読めないとこんなにも損しているんですね。
さて、本稿の主題は、「レーシック」。昨年9月にレーシックを受けた自分ですが、手術から数カ月たって、いろいろと見えてきたことがあるので、備忘録も兼ねて書き連ねてみたいと思います。
若いころからあまり視力のよい方ではなかった自分ですが、19歳のころに眼窩底骨折をした後から視力が落ち続け、レーシックを受ける前は裸眼で0.01以下とほとんど見えていない状況でした。ついでに緑内障が結構進行して眼圧がかなり高かったのですが、まぁ死ぬまでにはまともな義眼も出てくるだろうとメガネなどをかけて適当にやりすごしていました。
ですが、ある日「レーシックしちゃえばいいんじゃね?」って本当に何となく決めて、ノリでレーシック予約してしまいました。8月末くらいのことです。
目のゆがみである高次収差も矯正できるという触れ込みのアイレーシックを候補にざっと調べてみた感じでは、
品川近視クリニック
錦糸眼科
神奈川クリニック
辺りがいろいろとやらかしてもいるけれどまぁ実績もあるようで、まぁこのどこかかなと考えていたのですが、折しも品川近視クリニックがアイレーシックを開始する時期で、モニターを募集していたので、ほいほいと釣られてみました。
実際のリポートはいろいろな方が書いているので、ここではレーシックのアレゲポイントを伝えるにとどめます。
レーシックは一般的に何だかよく分からないけど怖いもの、というイメージがありますが、実際にちょっと痛いかなーと思うのは、フラップを作る際に目を見開いたままにする器具を装着されるときくらいです。眼球自体には痛みはありませんが、円形の筒を押しつけられているようなもので、目の周りにはかなりの圧力が掛かります。控えめに言ってもフラップの作成よりこっちの方が痛いです。
しかもアイレーシックではレーザーの照射時間が20秒程度と結構長く(ほかの術式だと数秒程度)、結構ぐったりとするのですが、最後にレーザーが切れるような、眼球にライターの火花が入ったような感触があって、そこは「アッ!」と軽く刺激がありました。
両目やって、フラップ作成は終了しても、目が見えないわけではなく、視界が白濁するだけなのですが、クリニック側も慣れたもので、そのあたりのいすに放置されます。どうでもいいですが、実際の手術時間は全体の5%にも満たないんじゃないかと思うほど至る所で待たされるのが少しアレゲでした。
話を戻すと、数分後に名前が呼ばれて、別の手術室へ入ります。いよいよレーザーです。ここでのアレゲポイントは2つあります。1つは、目を洗浄されるとき。大量の生理食塩水みたいな目にストレスのない感じの液体が一斉に目に注がれます。アイボンをやっているような感じですが、それまで白濁していた感じが一瞬にしてクリアになるので、爽快な感じです。もしかしたらこれはレーザーの後だったかもしれませんが、妙にテンションが上がる瞬間です。確実に「あ、すげーみえるし」とか実感できます。
もう1つのアレゲポイントは、レーザーの照射中。どのタイミングか忘れましたが、視界がセピアになって、中央に赤いレーザーが見える瞬間がありました。例えるなら、「エヴァンゲリオン序」でラミエルにズームで照準を合わせる際のあのセピアな感じです。これはとてもきれいで、かなり感動しました。数秒間の幻想的な光景ですので、これこそ「You Must See Before You Die」ではないでしょうか。
その後はしばらく椅子で座っているのですが、この時点でもう視界がクリアです。その後大量の点眼薬をもらっておしまいなのですが、思ったほどのつらさではないので、その日は有楽町から大手町まで歩いて会社まで歩きました。何となく眼を細めてしまうのは仕様です。
家に帰ると麻酔が切れてきたのか、ジンジンと痛みます。ここは我慢せず点眼麻酔的なやつをガンガン使うといいんじゃないでしょうか。ちなみにこの点眼麻酔は翌日の検査で回収されますのでケチってもあまりいいことはありません。
翌日の検診では左右ともに2.0ありましたので、レーシック最高!なわけですが、2カ月もすると目が慣れてきたのか、明らかに遠くを見る際の視力が落ちてきました。肌感覚では1.0くらいでしょうか。不安を覚えながら3カ月目検診に行ったところ、衝撃の事実が明かされます、といった感じでつづきます。