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鎮魂の日

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9月15日――久しぶりに取れた休暇中のこの日は、鎮魂に当てる日だ。今日からちょうど一年前、無念にもこの世を去った同期、小山田に向けて。
出会って10年目、一緒の会社で仕事をするようになって8年だっただろうか。仕事を離れ、腹を割って話すのは年数回、職場では喫煙所で出くわしたときに言葉を交わす程度になっていたが、お互いのやりたいことなどはよく知っていた。
彼の死は、突然だった。最後の会話は、何だっただろう。地下の喫煙所での何ということのない会話だったように思う。それが記憶にある彼の最後の声だ。
帰らぬ人になったことを本人以上に悲痛に感じる人はいない。志半ばで倒れたならなおさら――これは正解だ。ただし間違っている。彼の無念を思うと今でも自分の心が痛むのが分かる。残された者も積分によって同じような悲痛を味わうのだとすら思う。
鎮魂の灯明に言葉を選ぶのは職業病かもしれないので、無駄に文字として重ねるのはやめておこう。手向けには、別の灯明を送った。
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