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Itanium連合と書くと何だか強そう

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Logicool Harmony 882に夢中でついスルーしていましたが、こんな記事が出ていました。

SPARC/Solarisの置き換え狙うItanium連合

この記事中に出てくる『Sun MicrosystemsのRISCベースのプラットフォーム用のアプリケーションを、ソースコードやバイナリの変更なしにItaniumアーキテクチャー上で動作させることが可能なQuickTransit技術』は、いわゆるバイナリトランスレーションですね。パフォーマンス的なところが気になりますが、マルチコア時代では、意外に気にならない実行速度が期待できたりするのでしょうか。

Itanium関連も担当させていただいている立場からすると、アプリケーションの不足が指摘されてきたItaniumも、最近では7000を越えました(記事ではすでに1万を突破しているようです)。が、Sparcのそれと比べるとまだ及びません。発表会でもパフォーマンスについてはしきりに取り上げられますが、アプリケーションの数では胸を張ってNo1であると言えなかっただけに、ISA(Itanium Solutions Alliance)としてはかなりプッシュしたい内容ではないかと推測します。QuickTransit技術を開発したTransitiveのホームページを見ると、Powerプロセッサからx86プロセッサのバイナリトランスレーションを行う製品もあるようなので、こちらのItanium対応版も出ると、ISAにとってはさらに追い風が吹きそうです。

なお、上述の記事で触れられているバイナリトランスレーションはItaniumアーキテクチャー上のLinuxで動作させるものです。Xeon版も存在します。日本ではネットワールドさんが提供するようですが、Xeon対応の「QuickTransit for Solaris/SPARC to Linux」β版が現時点では用意されています。いずれにせよはっきりしているのは、『Itanium対応製品は、2006年末頃の出荷開始を予定しております』とあるので、この動きが広がるのはもう少し先の話になりそうだということです。

なんだか敬語のような文体になっているのは、きっとこんな時間まで起きているせいです。

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