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パレードは行ってしまった

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IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が23日に「2005年度日本OSS貢献者賞」 を発表した。受賞者は鵜飼文敏氏、高橋浩和氏、高林哲氏、まつもとゆきひろ氏の4人。 残念なことにこの場に参加できなかったが、2週間ほど前にこの人選は人づてに聞いていたので驚きもないし、第1回としては無難な人選だと思う。受賞者の皆さんは今後、中国で開催予定の第4回北東アジアOSS推進フォーラムで各国の受賞者と共に表彰される予定だ(旅費はIPAに出してもらえるのかな?)

まぁ今回のイベントは日本OSS推進フォーラムが行っていて、IPAは事務局だから一概に言えないが、今回の件で少し気になるのは、 「IPAって何がしたいのだろう?」という素朴な疑問。そもそもIPAの目標は「2005年に世界最先端のIT国家となる」「2006年以降も世界最先端であり続けることを目指す」という国家戦略(e-Japan 戦略)を推進することにあるはず。一方、今回のOSS貢献者賞の趣旨は、「日本におけるOSS開発の振興を図ること」だとされている。 2番目の目標を見据えたものであるとは思うが、今回の賞を与えることで、何がどのようになってその目標につながるのかが見えてこずにイライラする。今回の発表もどちらかと言えばひっそりと告知されており、やる気があるのかないのかよく分からないイベントだったように思う。

口悪く言えば、第4回北東アジアOSS推進フォーラムで改めて表彰するのも、「国同士の見栄の張り合い?」と思わないでもない。オープンソースの世界で「ワシの国はOSSこんなにがんばってまっせ」ということにさしたる意味もないと思うけどね……。


●今日の豆知識

そういえばGoogle Talkで太字とかってどうするのかなーと思っていたら、アスタリスク(*)で囲めばよいことが分かった。こちらを見ると、ほかにもいろいろあるみたいだ。

●今日買った本

なぜ内部犯罪は起こるのか? を考えるうちに、それは「やる気」の欠如ではないかと思い至る。 そうしたやる気をスポイルするものは何かを考える一助として購入。

4839917116ITエンジニアの「心の病」―技術者がとりつかれやすい30の疾患
酒井 和夫 立川 秀樹


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