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フジヤマ・キャラバン

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ロボットとアンドロイドの違いはどこにあるか。


アンドロイドは、人間を模した機械のうち、自律して行動できるものを、ロボットは何らかの自動作業を行う機械を指して使われることが多い。その意味では、アンドロイドも人型ロボットであると言えるかもしれない。少なくとも、ネコ型ロボットと言われて久しいドラエモンは、本来アンドロイドに位置づけられるべきであろう。サイボーグの定義は……この際置いておこう。


と、上記の内容はまぁどうでもいいヨタ話なのだが、のっけからこのようなことを書いたのは、大阪にて開催中の「RoboCup 2005 Osaka」 を見てきたため。Robocup自体については本記事で書くのでここでは置いておくとして、それと併催されている「関西次世代ロボットフォーラム」はロボットフェチにはたまらないものがある。

安藤さん

彼女の名前は安藤さん。アンドロイドの安藤さん。普通にブースに座っている。危うく声をかけるところだ。肩をたたかれて振り返るとこの女性だったとしたら、瞬時にこれがロボットと気がつくだろうか。しかも彼女、カメラのフラッシュをたくとまぶしそうな仕草をするし、全体の動きもかなりスムーズだ。質問の受け答えも非常にスマート(あれはテープだったのかもしれないが)。外界の刺激に対する反応が非常に洗練されている。以前日本SGIのフォーラムでバンダイロボット研究所の方がドラえもん建造計画について触れていたが、現時点でもここまでのものができていることには驚きを隠せない。


自分のようにロボットに対しステレオタイプを持っている(例えばブリキのロボットの姿)世代より下の世代にとって、ロボットはすでに人間に近しいものとして存在していることが前提になっているのかもしれない。あるブースでは、次のような光景も見られた。

子供とロボット

何の違和感もなくロボットとじゃんけんを楽しむ子供。夢中で何度も何度も楽しそうにじゃんけんを繰り返していた。彼女に本物の人間とロボットの違いを説明するのは困難ではないかと思う。これまでのロボット技術の研究開発により、高度な機能が次々と実装されてきたし、今後もその進化は続くだろう。しかし、こうしてロボットとの共生の時代が迫ってきた今、共生をする人間にも、対人間と同じようなモラルや意識をロボットに向ける必要が出てくるのかもしれないなどとふと思った。 やっぱりロボット3原則なのか?


●おいらみたいなオトナになっちゃあいけないよ

Robocupの取材を終え、会場の外で一服しようとすると、先にそこにいた人が自分の胸に下げている名刺をジロジロと見る。「こりゃカツアゲだ」とつけたばかりのタバコを消して立ち去ろうとすると、「ITmediaの西尾さん? ブログ見てます」なんて言われて死ぬほど恥ずかしかった。んなの言われても。いや、うれしいんだ。うれしいんだけど、タバコは静かに吸わせてくれ。結局「アア、ウー」みたいな変な声しか出なかった。

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