機材屋ロックンロール
いつものようにAppleが唐突にiBookとMac miniのマイナーバージョンアップを発表しているのだが、どうも物欲がわいてこない。これは多分過去に購入したMac miniが2日ほどで押し入れにコールドスリープにお入りになったことが原因になっているのだが、こうした過去の経験から分かることは、「セカンドマシンとして使うものは何でもいいんじゃねーの?」ってこと。何でもいいのであれば当然Mac miniでもよさそうなものだが、いかんせんセカンドマシンだけにそれを積極的に使うことがないため、結局ファイルサーバ的な使い方しか考えられないのだが、それならば玄箱とかでいいんじゃん? との神の啓示。だいたいHDDが80Gバイトというのが自分にとって「使えない感」を猛烈にアピールする(自分で換装すればいいんだろうが)。オプションでHDDの容量を変えることはできないのだろうか(まぁそれも高くなるだろうから結局イヤなんだけど)。
まぁそれはともかく、AppleがIntelプロセッサを採用することを発表してからというもの、ソフトウェアベンダーのデベロッパーには比較的冷静なそれと、頭を抱えるそれの2種類がいるようだ(後者は老舗と言われるソフトウェアベンダーに比較的多いような気がする)。これはITmediaで展開している会員制サービス「IT Premium」の1サービスとして毎週月曜にお届けしている「週刊ITコラム」でも触れたのだが、Macのアプリケーションはさまざまなテクロノジーから成っている。DashboardウィジェットのようなJavascriptベースのものなどは簡単に新環境にも移行できるが、CocoaやCarbonといったAPIフレームワークを使ったアプリケーション、とりわけ、CodeWarriorを使って開発されたCarbonアプリケーションはまず開発環境から変えなければならないため、移行に時間が非常にかかる。一時しのぎということであれば、Rosettaと呼ばれるダイナミック・バイナリ・トランスレータで移行時期を遅らせることは可能だが、Rosettaはいわゆるエミュレーションではないので互換性の部分で問題が出てくる可能性が非常に高い。
Appleとしては常々自分たちが提供する開発環境であるXcodeに移行してほしいと願っていたと思うが、今回の一件でデベロッパーにとっては半強制的にXcodeへの対応が求められることになる。Intelプロセッサの採用のアナウンスがあったのと同時期に、Univarsal Binaryを生成可能なXcode 2.1も公開された。デベロッパーの絶対数から言えば少ないとはいえ、ITmediaでもそろそろ真剣にカバーしておかなければならないなと思った今日このごろ。Adorable Macの作者さん書いてくれないかなぁ。
●自分メモ--積み残し作業
・サイボウズ・ラボインタビュー掲載