与える男
マクロメディアでアクセシビリティを専門とするシニアプロダクトマネジャーのボブ・リーガン氏とお話しする。
「けがをして はじめて分かる つらさかな」と一句詠んでしまいたくなるほどWebのアクセシビリティというのはなかなか認識されないようで、デザイナーの意識もデザインのほうに行きがちになっていることを懸念していた。もちろん、2004年の6月にアクセシビリティ・ガイドラインがJISとして公示されたのち、政府や自治体でも「おたくのとこ、アクセシビリティはしっかりできるのかね?」(意訳)と聞くようになったので、デザイナーには今後いやが応でも対応が求められているわけだが。
ITmediaの記事で言えば、SEO的に外人名をカタカナにするのはどうなのか、初出の際にはカナ表記(英語表記)というスタイルにすべきではないか、いやいやそうしたら読み上げの時どうすんのよ……と考えることは山積している。また、悩ましいのは、アクセシビリティは本来システムのバックエンド、例えばデータの入力やその格納方法などにも注意を払いつつ考える必要があり、そうなるとデザイナーがたしなむモノ、というよりは企業レベルで考えることが求められることだ。
富士通などではこの種の取り組みはかなり進んでいるというが、そうした部分最適の考えと全体最適の考え方のはざまでいろいろ悩みが多いように感じた。
Engadgetをよくチェックしていただけにうれしい。
●知らなかった
日本SGIのCTOだった戸室隆彦さんがスケーラブルシステムズという会社を立ち上げていた。HPC関係のコンサルか。ふむふむ。
まぁ曙が空気を読んでくれれば。読めなかったら佐々木2世を襲名と。
●自分メモ
一般の電話でSKYPEを使えるようにするアダプタを探すこと。電源周りと配線がすっきりしたものはどこか出してるのかな……。