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成長見込まれるコンテンツ市場、オペレータには脅威?

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モバイルコンテンツ・サービス市場に関する報告書が、英Informa Telecom&Mediaから出た。それによると、2011年のモバイルコンテンツ・サービス市場の規模は1500億ドルに達すると予想している。

このようなコンテンツ市場の成長が期待できる背景には、ネットワークや端末の成熟、新しいコンテンツの登場などがある。ネットワークでは、3G/HSDPAの普及があるし、端末も、標準OSを搭載することでさらにPCに近づいた高機能端末端末のラインナップが揃い、しかも価格が下がってきている。

コンテンツとしては、Web、音楽、TVなどが成長しそうだという。音楽は、米AppleのiPod/iTunesの成功を受け、端末メーカーやオペレータが強化しはじめたのが2003~2004年だっただろうか。あれから3年、現在ではスタンダロンのMP3端末を脅かす存在になりつつある(ニュース記事はこちら)。現在の課題は、携帯電話上で音楽ダウンロードサービスを利用して楽曲を購入するOTA(over-the-air)といわれている。

だが、音楽がコンテンツ市場全体に占める割合は、長期的には減少する。Informaによると2006年の40%から2011年には36%に縮小する予想という。その分、TV、ゲーム、アダルト、ギャンブルなどのコンテンツが成長するということだろう。

そのTVだが、先月末に参加したモバイルTVのカンファレンスで、業界関係者の期待が予想以上に高いのに驚いた。その背景には、パイロットで得られたフィードバックが非常にポジティブだったことがあるようだ。TVはすでに慣れ親しんだコンテンツで、ユーザーにとってわかりやすく垣根が低い。この点が大きな後押しになりそうだ。

同社によると、エンターテイメント市場は2006年の188億4000万ドルから5年後には倍増以上となり、2011年には381億2000万ドルになると予想している。それでも、データ通信の大半を占めるのは、テキストメッセージング(SMS)という現状は2011年でも変わらないようだ。2006年、SMSは市場の67%を占め、2011年も50%以上と予想されている。

モバイルWebブラウザだが、英Sunday Telegraphらが、主要オペレータ数社が共同でモバイル検索エンジン開発に乗り出すらしい、というニュースを報じている。来週に迫った3GSMで明らかになるとのことだ。

同報告書では、今後のオペレータの役割として、自社のコアコンピテンシーにフォーカスすることとアドバイスしている。そのような観点から、このブログでも以前紹介した英オペレータ“3”のデータ定額サービスを賞賛している。

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