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Googleの全英Doodleコンテスト

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今朝google.co.ukにアクセスすると、Googleのロゴがとてもブリティッシュ。クリックしてみると、Googleが4歳~18歳までの英国の学生を対象に行ったGoogleデザインコンテストの結果が発表されていた。

Katherinechisnallこのデザインコンテスト「Doodle 4 Google - My Britain」は、英国人であることをテーマに自分なりのアイデンティティをGoogleロゴを使って表現してもらおうというコンテスト。Googleではこれを学校経由で行ったようで、先生向けのガイダンス「School Pack」も提供している。ここには、学校のICTや芸術教育と絡めてどのように活用するかのアドバイスがある。

細かい内容は、ニュース記事(こちら)に書いたが、今年初めに英国で学校を訪問したこともあり、Googleのページに並ぶいくつかの作品を見ていると、生徒がどのように作成したのかが目に浮かぶ。

Googleがこのコンテストから作成した調査レポートを読むと、メディアが報じる英国の若者といえばセレブやブランドなど、即座の名声や財産を好むイメージなのだそうだが、実際に送られてきた作品は、歴史的なモニュメントや人物、国旗を用いるなど真面目だったようだ。レポートには、「Victoria Beckham氏を用いた人は1人もおらず、チャーチル(Winston Churcill)、シェークスピア(William Shakespeare)を選んだ」と書かれている。

スポーツでは、サッカー、ラグビー、テニス、クリケットなどが登場したとか。そういえば、これらは英国生まれのスポーツだ。食べ物も、フィッシュ&チップスからスコーンまで登場したという。

それにしても、Googleのマーケティングはさすが。イギリスでは、eラーニングをはじめ、デジタルカリキュラムの作成に力を入れていると聞くので、イギリスを選んだのかもしれないが、学校の取り組みとして子供たちにやらせるというのはイメージアップの効果大だったはず。

もし、日本人であることをテーマにといわれたら、題材に用いるのは富士山、桜、お寿司かなあ。

*画像は最優秀賞に輝いたKatherine Chisnallさん(13歳)の作品。優勝者は米カリフォルニアにあるGoogle本社に連れて行ってもらえるらしい。

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