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EricのJAZZ教室#1 -まずはMilesを聴く-

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JAZZは、魅力的な音楽です。しかし、何から聴いたらいいのか分からないという方が多いのではないでしょうか?ここではJAZZを好きになってもらえるようなお話を実際にアルバムを聴きながらご紹介していきたいと思います。是非、お付き合い下さい♪

JAZZはある固まったイメージの音楽に思われがちですが、実はかなり幅の広い音楽です。だから、あまり知識なくアルバムを選ぶと期待を大きく裏切る可能性があります。JAZZを簡単に方程式にすると

EricのJAZZ方程式1:
JAZZのバリエーション=様々な時代背景×音楽理論解釈の変化×パッション×創造性×演奏技術×演奏メンバーのシナジー

特に時代背景の変化でJAZZの音楽性は大きく変わります。時代背景はもちろん戦争の影響、そして他のジャンルの音楽の影響も大きくかかわります。そこに演奏者個人の音楽に対する情熱、演奏家の創造性(即興演奏が重んじられるJAZZでは演奏家の創造性が特に重要。)、演奏家の高度な演奏技術はもちろんの事、ただ才能ある演奏家を集めるだけではいい音楽が出来るのではなく、ある選ばれたメンバーが集めるとそこにマジックが起こる事も。メンバーが固定しないJAZZの世界では、どんなバンドで奇跡が起こるのか、それも楽しみの一つです。音楽理論解釈の変化に関しては演奏家でない限り細かく理解することは困難ですが、音楽の雰囲気ががらっと変化するので、概要を理解するとJAZZの面白さが増します。

さて、通常アーティストは一つのJAZZバリエーションを身に付けると、その様式を深掘りする傾向があります。所謂、職人気質です。ある時代のJAZZを伝統として守り続けるアーティストもいます。JAZZとクラシックの両ジャンルでグラミー賞を持つ天才トランペッターのウィントンマルサリスはその代表でしょう。しかし、ここでは、JAZZのバリエーションを体験する為に方程式の全ての変数を常に変化させてきた天才の音楽でJAZZのバリエーションを体感していただきたい。そう、常に革命を起こしてきた天才Miles Davisです。

まずは先入観なくJAZZのバリエーションを体感してもらうために、まずは騙されたと思って8枚だけお付き合いして聴いて下さい。JAZZとは何か、そしてMiles Davisというアーティストの素晴らしさ、凄さが分かります。それぞれのアルバムの背景や面白さについては、次回以降でご紹介します。何故Milesなのかは聴いていただければ絶対に分かるはずです。ここではあえて文章での説明はしませんのでご理解を。

1. =Move=  "From Cool To BOP The Anthology" by Miles Davis
2. =My Funny Valentine=  "My Funny Valentine" by Miles Davis
3. =E.S.P= "E.S.P" by Miles Davis
4. =On The Corner= "On the Corner" by Miles Davis
5. =Voncierto de Aranjuez= "Sketches of Spain" by Miles Davis
6. =Back Seat Betty= "The Man with the Horn" by Miles Davis
7. =Mystery= "Doo-Bop" by Miles Davis
8. =Time After Time= "You're Under Arrest" by Miles Davis

Enjoy!! 

Eric
(BGM="From Cool To BOP The Anthology")

Reference:
"Standard Time Vol.1" by Wynton Marsalis
"From Cool To BOP The Anthology" by Miles Davis
"My Funny Valentine" by Miles Davis
"E.S.P" by Miles Davis
"On the Corner" by Miles Davis
"Sketches of Spain" by Miles Davis
"The Man with the Horn" by Miles Davis
"Doo-Bop" by Miles Davis
"You're Under Arrest" by Miles Davis

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