こんな文学との接点に絶ぼ・・
親譲りというわけでもなく理系志向で子供の時から図鑑ばかり眺めていた。
それはさておき、「俗・絶望先生」を楽しんでいる今日このごろ。この作品には好き嫌いが分かれると思うが、わが家や友達の間では好評である。ここまでネガティブなことを笑いで払しょくしてしまえるのは見事である。第1シーズン初回では主人公は冒頭から桜の木にロープを垂らしてそこに首をくくろうとするのだが、止めようとした女性ともみ合いになり「死んだらどうする!」と叫んだりする。なんという間抜けさ、言動不一致ぶりだろうか。
スタッフの力の入れようも半端ではないような気がする。細かいところが妙にこっているのだ。第2シーズンでは末尾に文学作品のパロディーがあり、これも楽しめたりする。第3話では「没っちゃん」というタイトルでこういう内容だった。
親譲りの死にたがりで子供の頃から死ぬことばかり考えていた。
小学校の時分、2階から飛び降り自殺を図ったが死ねなかった。
(略)
アスパラガスでガス自殺を図るもやっぱり死ねない。
そんな人生。
これを見て、本来の「坊っちゃん」はどういう始まりだっただろうかと比べたくなった。そこでDSの「文学全集」を開いてみた。おお。こんなところで、これが役に立つとは。「坊っちゃん」(夏目漱石)の冒頭とはこうだった。
親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かした事がある。
ついでに坊っちゃんを読み返してみようと思うようになった。文学全集を本棚に並べるほど文学作品を収集しようとは思わないが、数千円で100作品を購入できると考えるなら安いかもしれない。また小説を腰を据えて読むならDSより紙の文庫のほうが好みではあるが、ちょっと気になった時に参照できるのは便利かもしれない。かつて読んだ作品も、今読み返してみると違う印象があったりする。
あとこの文学全集では後から作品をダウンロードすることができる。保存可能な作品数や容量に制限があるらしいが、こういう文学との接点も面白い。前に自宅の無線LANから作品を入手したが、実はネットに接続したWii経由でも可能だということを知り、これも面白いと思った。理系育ちでちゃんと文学を読んでいない筆者には文学を知るいい機会になるのかも。
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