オルタナティブ・ブログ > C'est la vie >

デジタルとアナログの間を行ったり来たり

カワイイサムライのデュアル攻撃

»

 ツボに入ったというか、秘孔を突かれたというか、これってそっくりさん?

 最近テレビCMでインテルの新作を目にする。デュアルコア・プロセッサー関連のCMの続編らしく、前作に引き続き「パソコンの中ではこのくらいの変化は、もう常識」と言っている。だが前作では小学生の男の子とアメリカのビジネスマンが入れ替わってしまったり、アメリカのビジネスマンが日本のバレリーナ少女と入れ替わってしまったり、現実には起きえないというか、起きたらたぶん困るような変化である。「それってどんな変化なのよ」と笑いながら見ているが、まじめに考えるとデュアルコアが連携していろんなデータや処理が行き交っている姿を表現しているのかなと想像したりする。

 新作の方は戦国時代の鎧兜を取るといきなり金髪碧眼の女性が出てくる。侍の武将が「私もじゃあ!」という姿は微妙にひいてしまうのだが、次のCMと続けて見ると面白い。白鳥の湖のような衣装を着たバレリーナの中に黒鳥のような衣装を着た男性が登場し、「目が覚めたら、こんな姿に」と泣いている。そこに白いふわふわパーマの先生らしき男性が喜々として「サムライ、サムライ」と飛びついてくる。この「ラ」が「ハ」に近くて、どことなくフランス語っぽい鼻母音かかっている。筆者は鼻母音が出せないため、妙に耳に残る。先生のタイツ姿はカワイイが非現実的。極めつけとなるラストのパドドゥ(2人の踊り)はきれいに決まっているが、横顔はしっかりチョンマゲ。そのアンバランスさが絶妙に面白い。

 前作もバレリーナが出てきたが、インテルはバレエが好きなのだろうか。違うのかもしれないけど、筆者の胸をズギュンと射貫き、秘孔を突いているのは間違いない。だが、逆に心配でもある。普通の人というか、ITに詳しい人ならバレエに親しくないというか、むしろ縁遠い人が多いわけで、そういう人にはどのようにこのCMが映っているのだろうか。面白いだろうか。

 あと飛躍するが、最近「もやしもん」というテレビアニメにもはまっている。主人公の超能力もさることながら、大学生活がむんむんしているところも面白い。なぜ「もやしもん」かというと、インテルのサムライを見ていたら、「もやしもん」に出てくるL・ヨグルティを思いだしてしまったからだ。この菌は日本で作るヨーグルトによく含まれているそうで、登場した時は「ござるでござるよ」「ござるなあ」「ござるよ」と会話していて、すごくカワイイ。

 せっかくなので比べて見てもらいたい。左はインテルのサイトから、右はテレビ画面を撮影したもの。カワイイサムライのデュアル攻撃にズギュンとやられている今日このごろ。余談だけど、インテルのCMは前作は「入れ替わって困惑する人々」だった印象があるが、新作は「入れ替わってハッピーになった人々」にバージョンアップしている気がする。

インテルCMに出てくるサムライのパドドゥ 「もやしもん」より 日本のヨーグルトに多く使われているL・ヨグルティ

Comment(0)