オルタナティブ・ブログ > C'est la vie >

デジタルとアナログの間を行ったり来たり

戦隊番組のリアリティ、日米比較

»

 先週ふとテレビニュースで見たのがきっかけで、日米比較を考えてしまった。

 そのニュースとは、アメリカのノースカロライナ州で起きた珍事件。銃を持った強盗がある住居に押し入ったのだが、4歳の坊やが部屋でマジレンジャーのコスチュームに着替え、強盗の前に登場したそうだ。

 「ボクの家族から離れろ、ヤァー、ヤァー」

 ちびっ子がプラスチックの剣を振りかざしたのがよほど拍子抜けしたのか、結果的に泥棒は退散したらしい。だがこれは本当に幸運だった。

 日本のニュースで一部だけ報じられた時は「ボクちゃん、お手柄でちゅねー」的な雰囲気があったが、後から関連するニュースを探してみたら的確なコメントの記載があった。「彼には空想と現実の区別をつけるように」と。まだ4歳とはいえ、本当にその通りだ。

 His sister in danger, 4-year-old plays hero

 これでふと思い出したが、アメリカでは日本の戦隊ものがリメイク放送されている。筆者が数年前にアメリカに住む従姉妹を訪問したら、その息子が「忍風戦隊ハリケンジャー」のリメイク、「Power Ranger Ninja Storm」を見ていたのだ。

 役者は現地の人間に代わっている。だがアメリカらしいモールで敵と戦っていたかと思うと、むくむくと成長した怪獣との戦闘シーンになるといきなり日本らしい町並みに変わることもある。映像そのまま再利用しているのがさりげなく分かった。

 それに筆者には水のパワーで戦う女性隊員の名前が「Tori」(鳥?)だったのが気になる。それならSakana、いやそれでは響きが悪い、Gyo、Uo、これもだめだ、Ayu、おお!・・・と、どうでもいいことを思いめぐらせてしまった。

 それはともかく、気になる違いがあった。戦隊は戦闘時には変身するのだが、敵を倒すとシャキン!とヘルメットのゴーグルが開いて顔が見えるのだ。さらに戦闘服のままヘルメットを小脇に抱えて「見ただろ、オレのあの攻撃!」などと意気揚々と基地に帰ってくる。

 日本の戦隊ものでは絶対に目にすることのない光景だ。戦闘服から戦闘員の顔が見えることはないし、その服で基地に帰ることもない。日本のようにキッパリと切り替えると「本当にあの戦闘員が戦っているの?」というツッコミがあるのだろうか。それでリアリティを出すための演出だったのかもしれない。それが4歳の子に強すぎるリアリティを・・・うーん、そう言うつもりはないのだが少し考えてしまった。

 もうひとつ。日本のハリケンジャーでは味方の忍者師匠は本物のハムスターの姿をしていたようだが、アメリカではSenseiはCGだった。これは動物愛護団体からクレームがつくのを防ぐためなのか、それとも逆にリアリティを出させないためか。なぜなら本物のネズミに指図される戦闘員などキリスト教文化の根強いアメリカでは受けいれがたいのでは、そんな風に考えてしまった。あくまでも筆者の勝手な想像だが。

 それにしてもイエローのDustinはカッコよかった。うっかりDVDを買って帰ってきてしまったよ。

Comment(4)