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デジタルとアナログの間を行ったり来たり

良心的な技術者に感謝

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 先日ガスの点検があり、ついでに気になっていることを質問した。実はここしばらく台所のガス台の点火がうまくいかなかったのだ。

 点火しようとしても、

 チッチッチッチッチッ(ぷすん)。

 消えてしまう。点検の係員に試してもらったがやはりうまくいかない。

 前に電池交換しようかと考えたが「そこは点火の火花を出すところで、つまみを手放すと消えてしまうのは関係ない」と誰かに言われたような。それを係員に話したら「うーん(そうなのかも)」と困り顔。

「きっとこれは部品交換でしょうね。専門家に見てもらってください」

(・・・ガスを点検する専門家とは別にガス台の専門家がいるということだろうか)

 そこでガス会社にあらためて問い合わせて修理をお願いした。「部品はその場で判断します。出張費もいただきますがよろしいですか」と言われてちょっとひるんだが、当方はお手上げなのであきらめて頼むことにした。

 数日して専門家から連絡があった。

「これからおうかがいしますが、大丈夫ですか。ところで、ガス台の電池交換はしましたか?」

 実は気になっていたが関係ないようなのでやっていないと告げると

「あー、じゃあ、試してもらえませんか」

 もしかして電池交換で解決する可能性もあるのだろうか。

「その可能性はありますね」

 もしそうなら、出張費すら払わなくてすむ。電池交換するまで訪問を待ってくれるかと聞いたら「いいですよ」と快諾してくれた。

 大急ぎでコンビニに走り、単一の電池を購入。交換していざ点火すると、

 チチチチチチチチチチ、ボウッ。

 見事に点いた。しかも火花の音が倍くらい速くなっている。とはいえ筆者の感覚なので正確に計測したわけではないが、明らかにビートが違う。

 こーれーかー。

 やはり専門家の勘は正しかった。点検の係員も修理窓口も電池交換を試すように進言してくれなかったが、すんでのところで出張費を浮かすことができた。

 良心的な技術者でよかったなあ。こういう技術者に遭遇するとすごく記憶に残る。

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