64ビットIAサーバなんてまだまだ?
週末に書いたSAPネタの続編として、NECネクサソリューションズの「SAP Business One」短期導入支援体験型サービスなるものを紹介しようと企んでいたが、ダメになってしまいました。日にちを勘違いし、気が付いたときには記者発表会は終わってしまっていたからで、ホントに情けない。NECネクサのMさん、ご案内いただきながらごめんなさい m(__)m
機会があれば、体験リポートをやりたいと思っています。
さて、きれいなネタの流れがずたずたになったので、先週、幕張のInteropカンファレンスで拾ったプロセッサの話を書くことにしょう。
(@_@) Montecitoは要チェック!
64ビット化とマルチコア化を推し進めるインテルは、Interopでもコンベンションセンター隣接のホテルで「テクノロジー・ショーケース」を開催し、Montecitoを搭載した実機を持ち込み、最新技術を売り込んだ。
Montecitoは今年第4四半期に登場する次世代Itanium 2プロセッサ。インテルのコードネームはチップセットのそれと合わせると実に複雑多岐にわたる。正直、何が何だから分からない。しかし、このMotecitoは、Itaniumファミリーで初めてデュアルコアを導入し、さらにシステムバスも667MHzにスピードアップする。きちんと注目すべきだろう。
Montecitoによって本格化するマルチコア化とIntelバーチャライゼーション・テクノロジー(VT)による仮想化のタッグも、大いなる可能性を秘めている。単にサーバ統合に効くだけでなく、システム構築の新しい手法として脚光を浴びているSOA(サービス指向アーキテクチャー)を効率良くドライブするには極めて重要な技術だからだ。
日立製作所は既にMontecitoに照準を合わせ、ハイパーバイザー型の「日立仮想化機構」を開発している。CPU資源を仮想マシンに割り当てて分割する、いわゆる「LPAR」(論理分割)によって効率的な運用が可能となる。高価なメインフレームや大型UNIXサーバ(ビッグアイアン)では当然求められた機能だが、これがケタ違いに安価なIAサーバにも搭載されつつあるのだ。
「だけど、64ビットのIAサーバなんてまだまだ」
64ビットコンピューティング特集のプランニング段階で幾人かの編集者に聞いても反応はこんなものだった。実際のところ昨年、Itanium 2プロセッサを搭載したサーバの国内市場は3.7倍と急拡大して二百数十億円に達したものの(調査会社IDC調べ)、1500億円を超えるメインフレーム、2000億円近いUNIXサーバとは大きな開きがある。
しかし、Itanium 2に取り組むのは日立だけでない。富士通も「世界最強」をうたうPRIMEQUESTを投入する。
調査会社のガートナーは、ハイエンドサーバ市場の激変を予測している。64ビットIAサーバの国内販売額は、向こう5年で一気に差を詰め、2010年にはUNIXサーバを上回る見通しだという。少なくとも市場規模では黄昏のメインフレームと凋落のときを迎えたUNIXサーバには、もはやこの潮流を止める力はなさそうだ。
( ..)φメモメモ この日お世話になった広報マン
インテル 青木さん
私は1990年のPCWEEK創刊からこの業界に入りましたが、青木さんはそのころからずっとインテルの広報だったような気がします。つくば市に住み、オフィスも東光台の本社にあるのですが、この夏に「つくばエクスプレス」が開通するため、丸の内・国際ビルの東京支社に拠点を移すそうです。4月からアイティメディアも同じビルに引っ越しています。ご近所同士、よろしくお願いします m(__)m