非専門家向けの書き方:食後の歯みがき指導
ドキュメント・コンサルタントの開米です。
↓先月末にこういう話題を目にしました。
「食後すぐの歯みがきはNG」説に歯科学会「根拠なし」と否定
http://togetter.com/li/815676
要点を言うと、「最近、食後すぐに歯を磨くと歯が溶けてしまう、みたいな話が出回ってるけど、そんなことないから、これまで通り食後はなるべく早く歯を磨くように子供に指導してね」という話です。(なお、最近と言っても数年前のようですが)
↓こちらが小児歯科学会からの公式発表。
食後の歯みがきについて|日本小児歯科学会
http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index09.html
ということで、結論としては「やっぱり食後はなるべく早く歯を磨こうね」で良いのですが、それをどう伝えるか、という伝え方は考えたほうがいいですね。
↑上記の小児歯科学会からの提言をたとえばこのまま印刷して、学校や保育園の先生、あるいは一般家庭の両親に渡したとします。すると、
- そもそも難しそうなことが書いてあるから読まない人
- でもこの前TVで違うこと言ってたし・・・と、信用しない人
- 一応読んではみるけどまったく頭に入らず右から左に抜ける人
が、少なからぬ割合でいることでしょう。非専門家に通じる書き方にはなってないんですね。
そこで、こういうものについて「どう書けば非専門家にも通じるか?」を考えてみると、わかりやすく書く力を身につけるための良い練習になります。
考え方としては、
- 結論を最初に、大きく目立つように書く
- 理由を後で、2つの状況を比較対照しながら書く
と、通じやすくなります。
参考までに、私が書き直した例はこちら(クリックで大きな画像が開きます)
↓
(そもそも「結論を最初に書くべきか?」というのも議論の余地はありますが、その話は後に回します。このような事例を一般化すると、「状況・しくみ・不都合・指針」というパターンになるので、それと合わせて後日改めて書くことにします)