バケツの氷水をかぶる - ALS Ice Bucket Challenge -
まだまだ暑い日が続きます。冷たい水をバケツで頭からかぶりたいなんて思ったりして(思わないと思いますがプールや海に飛び込みたい衝動はありますね。)
先週末、土曜日の朝、Facebookを見るとBill Gatesがバケツの水をかぶる動画を発見。
YouTube: Bill Gates ALS Ice Bucket Challenge
何でもFacebookの社長のMark Zuckerbergからの動画SNS経由の挑戦で、24時間以内に氷水をかぶるか、難病支援団体のALS Association http://www.alsa.org/about-als/what-is-als.htmlに寄付するか、という内容です。
週末から今週にかけて、世界の著名人や企業のトップ達がSNSに次々とALS Ice Bucket Challengeの動画をアップしています。
ALSとはamyotrophic lateral sclerosis筋萎縮性側索硬化症の略称で、その難病治療研究を支援するのがALS Associationです。
動画の中で、バケツの水をかぶって、次の3人を指名し、24時間以内にバケツの水をかぶるか、ALSに寄付をする選択を与えます。という、マーケティングキャンペーンを7月29日に開始しました。ALSのAwareness(認知度)を高め、また寄付金も増やす。動画を使って、ソーシャル網を利用したことは、画期的です。8月12日までに、400万USドルの寄付金を集めたそうです。因みに昨年の同期間の寄付金は1.2万USドルだったそうです。(資料: http://www.alsa.org/news/archive/als-ice-bucket-challenge.html)
高い広告費を使わずとも、マーケティングキャンペーンとしては、大成功です。
成功した要素をまとめると、
1.ALS(筋萎縮性側索硬化症) という難病
2.簡単
3.面白い
4.時節(真夏)
5.登場人物(有名人、または自身)
6.動画
7.ソーシャル
ただ、これほど急激に成功してしまうと、反論もつき物です。それは"水" "資源" "環境"について。
こんなにたくさんの人たちがバケツいっぱいの水道水を無駄にしてしまったことは事実で、懸念の意見も聞かれます。現に、カリフォルニア州での干ばつ問題は深刻ですし(http://www.thewire.com/national/2014/08/the-california-drought-versus-the-ice-bucket-challenge/378776/)、世界中にはまだまともに飲める水道水が開通していない地域もたくさんあるのは、事実なのです。
http://thewaterproject.org/ 発展途上国の子供たちに飲み水を普及させるプロジェクト。
なんとも皮肉な事実です。