出し惜しみしちゃダメよ
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休日ねたです。今週末は、仙台の隣、多賀城市のかみさんの実家に来ています。来るときに乗った「やまびこ」の車内誌「トランヴェール」に良いことが書いてあった。巻頭エッセイとして内館牧子氏が毎月書かれているのだが、今回の題は『「踊り子号」の男』。
踊り子号に居合わせた男性が突然泣き出した。妻の突然死に遭って感謝もなにもできなかった事を悔やんでいたのだ。この光景を見ながら、内館氏は恩師にあたる橋田壽賀子氏の言葉を思い出していた。
内館氏が初めてNHKの連続テレビ小説を書くことになった時に橋田氏が言った言葉。
「出し惜しみしちゃダメよ」
これは強烈だった。さらにおっしゃった。
「半年間も続くドラマだから、ついついこの話は後に取っておこうとか、この展開はもう少ししてから使おうと考えがちなの。でも、後のことは考えないで、どんどん投入するの。出し惜しみしない姿勢で向かえば、後で窮しても必ずまた開けるものよ」
物事に対する姿勢の問題である。これは生き方として、正しいと思う。
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