経営者のカネ・カネ・カネ #asacafestudy
今週の第12回目朝カフェ次世代研究会『ベンチャー企業経営者によるパネルディスカッション(方波見さん)』に参加させていただきました。私の参加したパートは、「経営者のカネ」について...。
上手く話ができたとは言い難いのですが、少しフォローさせていただければと考え、整理しました。
諸先輩方も多い中、まだ小さな会社の非力な経営者ではありますが、勉強会の後、何人かの参加者から質問を受けたこともあり、どこか参考になる部分がありましたら嬉しく思います。
弊社については約4年間の個人事業主からの法人成り後、設立2年経過して、現在3期目に入ったところ。現状銀行からの借り入れはあるものの、主に自己資金で起業しました。事業内容は、CMS(コンテンツ管理システム)と呼ばれるソフトウェアを利用したウェブサイト制作・開発を生業としています。
(c) LEICA|写真素材 PIXTA
設立時の資金調達
独立前の会社員時代に貯めた貯金200万円に
実家から一時的に借りた100万円を加え、会社の資本金としました。
専門家にアドバイスをもらいながら会社登記も自分で行いました。
両親には起業することに理解が欲しかったのですが、
「... おまえは頭がおかしい...」と言われてしまい、あらためて
誰も頼りにできないことを思い知らされる始末。
当たり前と言われる方もあるかもしれませんが
会社設立時のワクワク感と不安が混沌とした状態は何とも表現しづらく
理解や経験ある友人・知人は、とても大切に思います。
運営資金(本業と日銭)
狩猟生活を考えるとわかりやすいかもしれませんが
運良く獲物を1匹捕まえたとしても、次の獲物は都合良くはやって来ません。
加えて、ウェブサイト制作やソフトウェア開発の請負いについては、
狩猟に例えられる制作/開発案件は大きな収益になる場合もありますが
実際に案件が完了して口座お金が振り込まれるまでに時間がかかる場合が多いです。
それまでの期間も会社では毎日必要な費用は流出していくわけで
贅沢な資金ストックでも無い限りは、兵糧攻めにあっているかの如く、
ジリジリ胃が痛くなるような時間を過ごすことになります。
より安定した収益を確保するには、中規模以上の飛躍のためのビジネスと、
小さくても確実な(日銭を稼ぐ)ビジネスを組み合わせることが解決策の1つにあると思います。
特に後者は景気に左右されにくいメリットもあるように感じます。
ベンチャーキャピタルの担当者に言わせると、
優良な取引顧客があるか?定期的な収益があるか?
そういった内容で企業を評価する様子です。
弊社の場合は、大雑把に以下のような組み合わせになっています。
・狩猟的な収益 ... 中小企業向けウェブサイト構築/システム開発
・農耕的な収益 ... ウェブサイト及びウェブシステムのサポート/運用管理アウトソーシング
その他
良い方法とは言えないかも知れませんが、弊社につきましては
現状あまり無理に資金を借りない、できることからコツコツ頑張る方針を取っています。
資金的部分では会社設立前後にお世話になっていた会計関連会社の代表に、
アドバイスをもらったり、相談していた時期がありました。その方は今年春に急病で倒れてしまい、そのまま永遠のお別れとなってしまったのですが、後に「相田みつを記念館」(東京銀座)などの設立に尽力していたことを人伝てに聞いて驚くことになります。
会社のスマートな運営を考えていくと同時に、こういった人の心に残るようなカネの使い方ができれば ...
今ではそう考えています。