ビデオで見るKindle for iPhone
2万4000ものタイトルを取り揃えたAmazonの手腕というのは相当なものがありますね。しかも、あんなしょぼい(当時はそうだった)デバイスのために。しかし、そのおかげでAppleとしても無視することができず、iPhoneという巨大なプラットフォームに入り込むことができたわけで、Kindleを捨て石にしても価値があったと思います。いや、そこからKindleを発展させて、UMPCとiPhone、iPodの中間に位置する新たなプラットフォームとして展開していくつもりなのかもしれません。
・AmazonのKindle for iPhoneはキラーアプリになる?
さて、Kindle for iPhoneがどんなものか、具体的に知りたい人も多いと思うので、その使い勝手をかんたんにビデオにまとめてzoome App Townに投稿してみました。詳細なレビューは、iPhone・iPod touch ラボさんの、
・米アマゾン、Kindle用電子書籍をiPhoneでも読める『Kindle for iPhone』を公開
をどうぞ。
Kindle for iPhoneで現在利用可能なコンテンツは書籍のみで、新聞や雑誌、ブログは(必要かどうかはともかく)利用できません。これらは画面サイズの最適化も必要だと思われるので、後回しになっているのでしょう。
ユーザーインタフェースはごくごく普通の(iPhoneとしては)電子書籍リーダーで、フォントサイズの変更やしおり機能、目次やページジャンプなどの基本機能しかありません。まあ、書籍ならばこれで十分でしょう。
Amazon.comには、無料のコンテンツがけっこうたくさんあります。聖書や著作権が失効した、グーテンベルクプロジェクトでも配布されている古典文学が0.0ドルで入手できます。それを転送すればとりあえず金のかからない書籍リーダーとしては機能します。
それ以外にも、最新の書籍を無料で読む方法があります。書籍のプロモーション用サンプル版をゲットするのです。これも同じように、PC上のAmazon.comで購入(無料だけど)しておけば、すぐにKindle for iPhoneで同期されます。Whispersyncの同期機能はなかなかすばらしいです。
このWhispersyncを使った同期機能、Amazonが書籍だけで終わらせるとは思えません。いずれMP3や動画などにコンテンツを広げて、Kindleを発展させたデバイスを自社もしくはどこかと共同で出してくるとわたしは予想しています。
なお、Kindle for iPhoneは米国のApp Storeのみで公開されており、米国Amazonのアカウント(住所は米国)が必要です。
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