iPhoneデベロッパーはPippinに還れ
昨晩は、iPhoneアプリに関するとあるディスカッションに参加してきました。参加メンバーは、コンテンツプロバイダー、デベロッパー、ライターなどなど。わたしも非力ながらアイデア出しに参加。
参加メンバーのほとんどは、Mac OS 7、8、9時代からのオールドタイムMacユーザー&デベロッパー。
いろいろな情報を総合すると、現時点ではApp Store向けには「単体アプリを書けないとダメ」。
インタフェースは、あちこちを触りまくるものでないとiPhoneらしくない。
ということは、マウスであちこちをクリックしていくゲームが適当ではないでしょうか。
つまり、かつて隆盛したCD-ROMコンテンツ。Mac上のDirector(Macromind or Macromedia)で開発したDirectorムービー。このプロジェクトファイルをiPhoneにそのまま移植したらけっこういけるのかもね。そんな話になりました。
これってPippinモデルだよね。かつて黒歴史として葬られたAppleのデジタルコンテンツプレーヤー。Appleはデベロッパーから得られるライセンスフィーとプレーヤーの売上を得る、というビジネスモデル。iPhone App Storeと似てませんか?
GadgetとかSpaceship Warlockとか、Directorベースのコンテンツっていまでも通用するような気がとてもするのです。Virtual Valerieもね。
このディスカッションには、当時を知る人たちが集まっていたのですが、WWDCに出席した人がPippin当時と比べて明らかに違う点として指摘していたのが、
「確実に儲かるという気でいる」
ということだったそうです。まあ、既に600万ユーザーがアプリを買う気マンマンでいるわけですからね。
しかし、WWDCに参加した日本のデベロッパーのどれだけがiPhoneアプリの開発能力を持っているかは疑問。とりあえず、何ができて何ができないか、という情報を知っておく必要はあるでしょう。そんなことを強く感じたディスカッションでありました。
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