Pipin ATMARKとコンピュータの黒歴史
会社の古い資料を整理してたらなつかしいPipin ATMARKのパンフレットが出てきました。
若い方はご存知ないかもしれませんが、1996年にバンダイが売り出したPowerMac(一応)互換の家庭用コンピュータです。家庭用としては成功しなかったので、ポジショニングを変えてビジネス用のイントラネット端末として売り出したころのパンフと思われます。当時は、オラクルがNC(Network Computer)をプロモーションしてた時期で、Wintelに代わるシンクライアント機器が話題になっていたので、その流れに乗ろうとしたのでしょう(たぶん、自分はシンクライアントに関する調査の一環としてPipinのパンフを保存してたと思われます。)結局、仕様が中途半端だったこともあって、Pipin ATMARKはビジネス用としても成功できずに終わってしまいました。バンダイとしてはなかったことにしたい歴史でしょう。
こういう「なかったことにしたい歴史」のことを黒歴史というらしいですね(語源はガンダムかなんからしいですが、自分はアニメ系まったく疎いのでよくわかりません。)黒歴史というとはてなダイアリーに「黒歴史::コンピュータ」のエントリーがあって結構面白いです。
例としては「NTTにおけるCAPTAINシステム」等 ^_^; (「○○における△△」と書くのが決まり?)。ただ、ちょっと内容がパソコン系に傾きすぎて企業コンピューティング系がちょっと薄いかなと思ったりします。
このblogでネタが切れた時には、黒歴史:IT業界版シリーズでもやってみようかなと思ってます。たとえば、
オラクルにおけるNC
マイクロソフトにおけるBOB(古すぎ?)
HPにおけるe-speak
IBMにおけるWorkplace OS
SunにおけるJini
通産省におけるシグマプロジェクト
等々
なんか波風立ちそう ^_^; だけど、「なぜ当時はうまくいかなかったのか?」「今、やり直せばうまくいくのか?」等を考えることで前向きのネタにできるかもしれません。読者の皆さんも良いネタあったら教えてくださいね→kurikiyo@kurikiyo.com