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オミクロン株による業績への影響、企業の55.4%が業績にマイナスを見込む

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新たな変異株「オミクロン株」の出現により、政府は2021年11月30日から水際対策を強化するなど、企業活動に影響を与えています。

こういった背景を受け、帝国データバンクは、オミクロン株に対する企業の見解についてアンケートを行い、2021年12月15日に、オミクロン株による業績への影響アンケートの調査結果を公表しています。

オミクロン株による自社の今後の業績への影響、『マイナスの影響がある』と考える企業は55.4%となり、半数超の企業で今後の業績にマイナスと見込んでいます。

内訳をみると、「ややマイナスの影響がある」は29.9%、「マイナスの影響がある」が25.5%でした。その一方で、『プラスの影響がある』(「ややプラスの影響がある」と「プラスの影響がある」の合計)は2.1%、「影響はない」は22.1%、合わせて24.2%となり、約4社に1社は悪影響がない結果となっています。

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出典:帝国データバンク 2021.12


マイナスを見込む企業からは、「不安」や「懸念」といった警戒感を示す声が並んでいます。

・再び経済や人の流れが滞るのではないかと非常に不安になる(配管冷暖房装置等卸売、大阪府)
・再度、気分・ムードが自粛方向に向かうことを懸念する(広告代理、北海道)
・外国人技能実習生の入国ができなくなり、生産力低下が顕著に出ている(織物卸売、和歌山県)
他方、一部のプラスの影響を見込む企業からは、「免疫力を高めることについて注目が集まっている。乳酸菌市場にはプラスに働いている」(飲食料品卸売、茨城県)や「感染の再拡大となれば、これまでと同様に再び巣ごもり需要も見込まれる」(調味料製造、東京都)といった声もあがりました。

特に、農・林・水産業では、マイナスの影響があると回答しているのは41.7%で、ややマイナスの影響がある8.3%と足すと、約5割がマイナス影響と感じています。

スクリーンショット 2021-12-19 17.21.05.png

出典:帝国データバンク 2021.12

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