2021年度の「DX人材」確保の必要性は41.6%、DXは「社内のデジタル化」の取り組みが多数
リクルートは2021年12月15日、「人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021)」を実施結果を公表しました。
「DX」取り組み状況(2021年10月時点)についてみてみましょう。
「DX」への取り組みの中で「社内のデジタル化」42.8%と「事業サービスのデジタル化」を上回っており、「DX」の取り組み状況(2021年10月時点)について、「取り組んでいる」のは54.0%となっています。取り組んでいるものは、「社内のデジタル化」が最も多く42.8%で、「事業サービスのデジタル化」は27.8%となっています。
出典:人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021) 2021.12
「DX」の認識状況についてもみてみましょう。
人事担当者の2人に1人以上は、「DX」を知っているとの認識で、人事担当者へ「DX」についての認識を聞いたところ、「良く知っている」14.7%、「まあ知っている」41.5%と、半数以上が知っている(「知っている・計」56.1%)だが、「あまり知らない」29.5%、「全く知らない」は14.3%となっています。
出典:人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021) 2021.12
最後に、従業員規模別)「DX人材」確保の必要状況についてです。
全従業員規模別で2020年度より2021年度の方が「DX人材」確保の必要性が増加しています。
2021年度のデータだけとりあげますが、2021年度では、「必要である」は、2020年度と同様に「1000人以上」の57.8%が最も高いが、全従業
員規模で「必要である」が2020年度よりも増加傾向が見られる。その中でも増加幅がより大きい規模は、「30~99人」(19.6ポイント)と「300~999人」(19.2ポイント)となっています。
DX人材」確保の必要状況(主勤務先従業員規模別/単一回答)
出典:人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021) 2021.12
「「DX人材」確保の必要状況について、主勤務先の業種別にみてみます。
2021年度では、「必要である」は、2020年度と同様に「金融業」の53.2%が最も高いが、全業種で「必要である」が2020年度よりも増加傾向が見られる。その中でも増加幅がより大きい業種は、「流通業」(18.1ポイント)と「建設業」(17.2ポイント)となっています。
やはり、金融業のこれからのDXの動きが注目されるところです。
「DX人材」確保の必要状況(主勤務先業種別/単一回答)
出典:人的資本経営と人材マネジメントに関する人事担当者調査(2021) 2021.12