「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0について
経済産業省は2010年5月12日、自動走行ビジネス検討会報告書「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0を取りまとめを公表しました。
自動走行ビジネス検討会では、2019年度、国内外の実証事業の状況や官民の事業化の目標を踏まえ、「無人自動運転サービスの実現及び普及に向けたロードマップ」を策定しました。
本ロードマップは、特に2020年度から2025年度までの間の無人自動運転サービスの実現や展開を具体化したものです。
早ければ2022年度頃には廃線跡などの限定空間では遠隔監視のみの無人自動運転サービスが開始され、2025年度を目途に、40カ所以上にサービスが広がる可能性があるとしています。
これらの実現には、技術開発のみならず、制度、インフラ、受容性、コストなど様々な観点での検討が不可欠で、本ロードマップを官民の関係者と共有して、その実現に向けて取り組んでいくこととしています。
実証実験については、2020年度に無人自動運転移動サービスの実現や高速道路でのトラック後続無人隊列走行技術の実現を目標とし、取り組みが進められています。
協調領域等の取組については、これまで官民の関係者が連携して取り組む10の分野を定め、各分野における取組を推進していますが、それぞれの進捗状況や取組方針について検討を行いました。特に、安全性評価については、高速道路における我が国の交通環境がわかるシナリオを作成し、各国と協調してISO国際標準へ提案を行うなど活発な検討が行われました。
これらの検討・議論の結果を「自動走行の実現に向けた取組報告と方針」Version4.0として取りまとめています。
無人自動運転サービスの実現及び普及に向けたロードマップでは、OEM/サービス事業者へのヒアリングにて実証状況や今後のサービス実現時期の見込みを明らかにし、「無人自動運転サービスの実現・普及に向けたロードマップ」として落とし込んでいます。また、走行環境の類型、サービス形態などで分類して、まとめています。
出所:経済産業省 自動走行ビジネス検討会報告書 2020.5
協調領域等の取り組みは以下のとおり、分類しています。報告書ではロードマップも含めて掲載されています。
出所:経済産業省 自動走行ビジネス検討会報告書 2020.5