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カスタマイズド携帯が登場する(2)--ビジネス編

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ビジネスパーソンの方は、企業のパソコンを立ち上げてブラウザを立ち上げると、まず社内のポータルサイトを立ち上げるケースが多いでしょう。私の場合もFirefoxiGoogleを立ち上げ、Internet Explorerでは社内のポータルサイトを立ち上げています。

 
2008
年は法人向けの携帯電話においてもパソコンと同様、もしくはそれ以上にWeb2.0の思想と技術、そしてSaaSの波が来ることが予想されます。「カスタマイズド携帯が登場する(1) --コンシューマ編」では主にコンシューマの利用シーンを紹介させていただきましたが、2回目では、主に法人ユーザ向けの携帯電話の新しい利用シーンを考えてみたいと思います。

 

ケータイの使い勝手を、ビジネスにあわせてカスタマイズ

ソフトバンクグループは20081月から、法人ユーザ向けに携帯電話のカスタマイズ・サービス「Biz フェイス」を開始します。主な特徴は、

  • 待ち受け画面やY!ボタンなどを、企業や団体のニーズにあわせてカスタマイズできる。
  • 管理者がメンバーの待ち受け画面やY!ボタンなどを一括で遠隔設定、変更できる。
  • 管理者からメンバーに、待ち受け画面に表示されるテロップ(字幕)で情報配信ができる。

等です。

待ち受け画面用のJavaアプリを、テンプレートに沿ってブログ感覚で手軽にシステム管理者がデザインをカスタマイズできる点は魅力です。

 

携帯電話もSaaS利用が進む

20081128日、セールスフォース・ドットコムは、Windows Mobile用ソフトウエア「Salesforce Mobile for Windows 日本語版」のサービスの提供を開始しました。Salesforce Force.com プラットフォーム上のアプリケーションを SoftBank Windows Mobile 端末(X01HTX01Tからで利用できます。パソコンのブラウザとほぼ同じ機能をモバイル環境で利用できるようになります。

 

多彩なインターフェイス

NTTドコモも法人向けには力をいれています。20083月までには発売される予定の「F1100」は企業IP内線ソリューションに対応し、機能の割り当てが可能な汎用ハード・ボタンを4個備えており、「保留転送」の一発呼び出し等ユーザ側のニーズにあわせてカスタマイズしやすい環境になっています。

 
そして、「HT1100」は、タッチパネルを採用しており、3D画面をタッチしながら、操作ができる点はビジネスパーソンにとっても受け入れられやすいのではないかと考えられます。

 

そしてGoogle Android

昨年、11月にグーグルから「Android」のニュースは我々に大きなインパクトを与えました。グーグルは無償でこの共通のソフトウエア・プラットフォームを提供することによって、インターネットと同様の水平分散型のオープンな環境の実現が可能となります。そしてアプリケーション開発が容易になり、法人向けに魅力あるアプリケーションやサービスが提供されることが期待されます。

 

まとめ

昨年、Web2.0の思想と技術を企業の情報システムに取り入れる「エンタープライズ2.0」というキーワードが注目を浴びました。今年は、携帯電話端末のオープン化が進むことにより、企業のモバイルシステムにもその波が押し寄せることが予想されます。2008年は、「モバイル・エンタープライズ2.0」と言われる時代になるのかもしれません。

 

 

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