いつの間にかAI(人工知能)に気を使っている(Now on Tapで気がついた)
数日前に、待望のNow on Tap機能(長いので以下「Tapくん」)がうちのNexus 5Xでも使えるようになりました。Android端末でホームボタンを長押しすると、そのとき表示されているコンテンツに関連した情報が表示されるってやつです。
例えばGoogle Play Musicの画面でホームボタンを長押しすると、その画面に表示されているアーティストのカードがずらずらっと並びます。下の画像だと、パット・メセニーの情報が充実してますね。検索、YouTube、画像、曲、アルバム、イベント情報のそれぞれのアイコンをタップすると、それぞれのリストが表示されます。とはいえ、曲をタップしてもGoogle Play Musicで再生が始まるわけではなくて、Google検索での「パット・メセニー 曲」の検索結果が表示されるんですけども。
これを数日使ってみたところ、メッセンジャーやメールで日程調整をしているときなどに特に便利だなと思いました。Googleのデモ動画でもやってましたが、例えばチャット画面に日時が含まれていると、「カレンダーに追加」カードが出てくるんです。なので、チャットで打ち合わせの日時が決まったら、チャットアプリの画面を表示したままNow on Tapを呼び出せば、あともう1タップでカレンダーアプリのその日時の予定作成画面に移動できるわけです。
すごーい。
でもですね、Tapくんは人工知能なので、人間ほどには気がききません。例えば人間は普通チャットで、「では11月20日の午後17時半に赤坂の文教堂で待ち合わせしましょう」ときっちり書かず、それまでの話の流れで「じゃあ5時半に文教堂ねー」といったように書きますよね。
そう書いた画面でTapくんを呼び出して「カレンダーに追加」をしてもらおうとすると、20日じゃなくて、メールを書いた当日の5時半の予定作成をしようとするんです。おしい。
でも、予定の場所のところに「国際新赤坂ビル」を書いてくれるなんてすごい。たぶん、画面上で一番「場所」らしい単語を選んで当てずっぽうで入れたんだと思います(文教堂とサカスで迷ったかな)。
まだまだ未熟モノですが、Tapくんが何を選ぶか見るのは面白いです。うまく選べたらタップしてあげると、その情報が蓄積されてどんどんおりこうになると思います(私は面白くて全然意図しなかった情報をタップしちゃうんで、どんどんおばかになっている気がする)。
そうそう、で、この投稿のタイトルの意味は、Tapくんを助けようとして、いつの間にか人工知能にとって分かりやすい文章を書こうとするようになった、ということです。上の例では、相手がしつこいと思っても、一通りの予定が決まったらフルスペックの予定をもう一度書く、というように。
少し違う話ですが、Google Play Musicのラジオでも、ただ聞き流していると人工知能のAIちゃんが「あ、この人はこういう曲みんな好きなのね」と勘違いしそうなので、キライな曲が流れてきたらサムダウンアイコンを、わりと好きな曲のときはサムアップアイコンを、とこまめにタップするようになりました。知らないアーティストだと「この曲はいいけど他はだめかも、とりあえずサムアップはやめとくか」なんていろいろ考えたりして、なんだか落ち着いて聞いていられないんですが、これをしばらくやっていけば、そのうち好きな曲だけが流れるようになるかなーって。