Microsoft40周年の日に読んだ、ゲイツのExcelのデモに30秒で興味を失ったジョブズの話
Microsoftが40周年ってすごいですね。そして、ビル・ゲイツがまだ大きな発言権を持っていることもすごいと思います。もっとも、ゲイツさんはMicrosoft立ち上げの段階でまだ19歳だったわけで、59歳ならビジネスマンとしてまだまだ現役です。
若いころは野心丸出しだったゲイツさんも、今では慈善事業に力を入れる大人。従業員へのメッセージも世界のために貢献しようという、大人なものでした。
話がちょっと飛びますが、今、スティーブ・ジョブズの"もうひとつの伝記"、「Becoming Steve Jobs」をKindleで読んでます。
で、Microsoftの40周年記念の記事を書く少し前に、この本にゲイツさんが初登場するシーンを読みました。ジョブズがAppleで「Apple III」を担当していたころのこと。この"ふぁっきんくーる"なマシンに自社アプリを対応させたいとビル・ゲイツがApple本社を訪れたところ、ジョブズの態度は「(Apple IIIは)ほんとにすごいマシンなんだ。実際、おまえらなんかをこのマシンとかかわらせてやらなくちゃいけないなんて訳がわからないよ。おまえらが救いようのない間抜けだって聞いてるし」という感じだったとゲイツ本人が語ってます。
で、1984年にゲイツとその部下がジョブズやスカリーの前でExcelのデモをして、それがうまくできないでいると、ジョブズは30秒で興味を失って席を立っちゃったそうです。子どもみたいですね。
ジョブズの死後、本書の著者に「スティーブが苦手だったことはなんでした?」と尋ねられたゲイツは笑いながら、「自分以外の誰かがプレゼンしている間おとなしく座っていることだよ。しかもそのテーマがつまらないものだったら特にね」と答えたそうです。
この本は、そんな子どもみたいだったジョブズが、ホンモノのジョブズになるまでの話、ということなんで、この後少しずつジョブズが成長していくんだと思います(今は1991年にジョブズの自宅でゲイツとジョブズのインタビュー、というところを読んでます)。