Appleの3人目の創業者、ロン・ウェイン氏がFacebookで独白
ちょっと前、「ジョブズのサイン入り契約書、15万ドル(約1千万円)でサザビーに」という話に登場した3人目のApple創業者、ロン・ウェインさん。アイザックソンの「スティーブ・ジョブズ」でも「会社立ち上げ直後に不安になって脱退した」と書かれており、メディアで紹介されるときは大抵、「Apple株を数百ドルで手放して数十億ドル損した人」ということになっています。
今度の5月に78歳になるウェインさん、Appleからの離脱理由を「怖じ気づいた」とか「可能性を見抜けなかった」とか好きなように書かれているので、自分のFacebookに「Appleをわずか12日で離れた理由を自分の言葉で説明します」と書いています。
その理由は「新しい会社は、働く環境としては自分に合っていないと感じたから」だそうです。絶対成功するとは思っていたが、成功するまでにどのくらい時間がかかるのかが未知数だったので、当時50歳だった彼は全力投球する気持ちになれなかったとのこと。
それに、世間では何十億ドルの損だと言っているが、インフレやAppleの紆余曲折を思えば失ったのは数千万ドルだ、とウェインさん。「とはいえ、正直言ってここだけの話、あの経験は勉強になった」
今では年金生活で、コインやスタンプを売ったり、Apple時代の品をオークションにかけたりして生活の足しにしているようですが、昨年10月に2冊目の本を出したこともこのエッセイで紹介しています。Appleとはあまり関係ない話みたいなので、あんまり売れていないだろうなぁ(アマゾンで8万4787位)。
イラストの才能もあり(最初のAppleロゴのデザイナー)、技術者としても優秀なウェインさん。Appleのことがなければもっと楽しい人生が送れたかもしれないし、あんなことがあっても精神崩壊せずにいられるのは結構すごいことじゃないかと思います。
Facebookにタイムラインをまだ導入していないところが、ちょっとクラシックで素敵。