FacebookのiPadアプリがなかなか出なかったのはTouchPadのせいだった?
もうすぐAppleの新製品発表会ですねぇ(日本時間の5日午前2時から)。iPhone 4SなのかiPhone 5なのかとか、あんまり前からうわさが飛び交ったのでもうなんだかおなかいっぱい。あまり注目されていませんが、このイベントにはTwitterとFacebookも参加するらしいです。iOS 5にそれぞれのサービスが統合されるとかされないとか。
ちょっと前に、FacebookのiPadアプリ開発担当者が、完成したアプリをFacebookがなかなかリリースしないのに嫌気がさしてGoogleに転職した、という話を紹介したんですが、なんでなかなかリリースしなかったかの理由をMashableがスクープしました。
ざっくり言うと、FacebookのザッカーバーグCEOが(当時の)Appleのスティーブ・ジョブズCEOに「タブレット版Facebookアプリとしては、iPad向けをどこよりも先に出させていただきますっ」と約束していたのに、HPのPalmタブレット(例のTouchPadのこと)向けが先に出そうだということをジョブズ様が知って激怒したから、だそうです。
HPは2月からFacebookと共同でアプリを準備していて、ザックだってきっとそのことを知っていたのに知らん顔してジョブズ様と約束するなんて、やばいでしょう。どうするつもりだったんだろう。
ジョブズ様が激怒したのに慌てたザックは「HPのアプリ、やめさせますからっ」と誓ったものの(ってそれもまたひどい)、HPのジョン・ルービンシュタイン(iPodの父)は当然、Facebookのお願いを拒否。そしたらなんと、FacebookはHPからのAPIへのアクセスを制限することで強制的に遮断した、と。すご。
HPはTouchPadの目玉としてFacebookアプリを用意していたのに。ひどい話だ(販売中止になったのがそのせいだとまでは言いませんけども)。
これでなんとか関係を修復した(そんなことで修復できるのか)両社は、ネイティブアプリだけでなく、HTML5のWebアプリまで共同開発しているそうです。共通の敵、Googleに対抗するためには関係が悪化した相手とでも団結するのが大人の世界なんでしょうか。
そんなわけで、10月4日には“タブレット向けとしては初の公式”Facebookアプリが発表されることになりそうです。こんな顛末を知ったら手放しで喜べませんなぁ。