バルマーさんは「Windows 8」って言っちゃったけど
東京で23日に開催された「Microsoft Developer Forum 2011」のバルマーCEOの基調講演は、映像としても、テキストとしてもすぐに公開されました。怠け者の私はこうした資料から記事を起こすわけでございます。ごめんなさい、とても助かっております。
とはいえ、こうしたデジタルな“証拠”は企業の広報担当者さんにとっては困ることも。バルマーさん、Windows 7の次のバージョンのOSのことを2回も「Windows 8」って言いましたが、正式名称はまだ発表されていません。また、「Mango搭載端末は日本でも年内に登場」と言いましたが、これも確定した話ではないようです。かといって、動画にテロップで「これはまだ決定じゃないんですぅ」とか入れるのも変だし。
もごもご原稿を読みながら発表する人(最近は日本でもそういう人減りましたが)よりも、身振り大きく歩き回りながら元気に聴衆に語り掛けるCEOの方がずっと魅力的ですが、うっかりのリスクは高まります。
ところ製品の正式名称って、早く決めちゃった方がいろいろ都合がいいと思うのですが、なんでなかなか決まらないんですか? とっても大事なものだからなのかな。Windows Vistaのときもぎりぎりまで「次期Windows」とかLonghorn(コードネーム)とか呼ばれていました。いっそもう、「あーCEOが言っちゃったことだし、じゃ、“Windows 8”ってことでひとつ」と決めてもらえると助かります。
昨夜発表されたWindows Phone 7の次のアップデートに当たる「Mango」も一貫してコードネームで呼ばれ、正式なバージョンが7.1なのやら7.5なのやらまだ分かりませんでした。(それを言ったらGoogle I/Oでお披露目された次期Android「Ice Cream Sandwich」も、Android 2.5なのやら2.8なのやら不明です。)
Mangoは開発者ツールの名前が「Windows Phone Developer Tools 7.1」なので、バージョン7.1になるのかなーとは思いますが。どうせならこれも「Windows Phone Developer Tools Mango」にしておけばいいのにと思いました。
なんて、つまらないいちゃもんをつけていますが、Mangoは楽しみにしてるんです。今のところ、日本のキャリアとしてどこが扱うのかはまだ公表されていませんが、ソフトバンクから出たら買っちゃうかもー(HTC端末がいいなー)。