アマゾンウオレットはインドで成功するか
安いアンドロイド・スマートフォンが普及するインドでアマゾンペイバランス(電子マネー)が出てるよ・・・
それってアップルペイ、アンドロイドペイへの対抗なのぉおおおぉ?
将来的にはそうだけど・・・インド国内でのアリババのアリペイと組んだPAYTIMなどへの通販+モバイル電子マネー普及対応の面が強いね・・・
それ以前にインドのアマゾンは現金取引(代引き)の混乱(500ルピー札廃止などのインドの金融改革)で、売り上げが20-40%も落ちだんだよ・・・
だから代引きに替わる電子マネーモバイルウオレットの導入か死活問題なんだよ・・・
確かに11月8日の金融改革で500ルピーや1000ルピーが使えなくなり、ECビジネスには大きな影響が・・・
その中でもアマゾンは最大被害です・・・・
アマゾンが導入したモバイルウオレットで代引きします・・・・
<出所 アマゾン >
対抗する地場通販のONE97と電子マネーPAYTIM
<出所 http://www.one97.com/deals >
インドのモジ政権が2016年11月8日、突然、500ルピー札と1000ルピー札を廃止する金融改革を発表しました。その結果、流通する現金の80-90%が使えなくなりました。その一方で同年12月にはモジ政権は国が推奨するモバイルアプリを開発し、発表しています。Bharat Interface for Money (BHIM)と呼ばれ、各銀行の口座から買い物時の支払いを行う仮想デビットカードです。((BHIM)モバイルウオレット、4日で5百万ダウンロード) 地下経済を終焉に追い込み、同時にキャッシュレス社会を目指します。
現金が使えなくなる中、インドの流通業では大きな変化が起こっています。まず物理店舗がPAYTIMなどのサーバー型電子マネーを一挙に受け入れ始めています。(PAYTIMはone97の子会社です、零細な物理店舗は手数料ゼロ)また電子マネーのフリーチャージもECのSnapdeal が買収しており、店舗展開を急いでいます。(あっという間に2百万の小売店がPaytmの加盟店に転換)サーバー型電子マネー決済とはPAYTIMやフリーチャージによるモバイルウオレット決済を意味します。
一方ECの世界ではインドは決済の大部分が代引き(現金支払い)でした。金融改革後、アマゾンのライバルのone97やSNAPDEALは現金の代わりにサーバー型電子マネーによるウオレットアプリでの決済が可能( "Wallet on Delivery")なため、落ち込みが小さくて済みました。例えばFlipkart は 電子マネーのFlipkart Money digital walletを持っています。
しかしアマゾンは電子マネーもウオレットアプリも持っていません。その結果、アマゾン・インデアの売り上げは一時、20-40%も落ち込んだと言われています。
そこでアマゾンはアマゾンペイバランス(電子マネー)と対応のウオレットアプリを市場投入しています。(2016年12月中旬)但し、アマゾンペイバランスは「アマゾンの仮想ハウスカード」であり、物理店舗などでは使えません。
■ グローバルに展開するかアマゾンペイバランス
過去アマゾンはサーバー型電子マネーや、口座間の個人送金、モバイルウオレットサービスなど様々なフィンテックにチャレンジし、出店先の小売業への融資以外はほとんどが失敗でした。
しかしアリババなどのライバルサービスがサーバー型電子マネーとモバイルウオレットアプリで大成功しているのを横目に「今後は買収戦略を実施する」と述べていました。
インドで始めたサーバー型電子マネーとモバイルウオレットサービスですが、今後どうなるのでしょうか?アップルペイ、アンドロイドペイへの対抗サービスに育つでしょうか?
★★ Amazon's Digital Wallet Play In India Closer To Reality