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トヨタの燃料電池からEV開発心変わりは自動車の家電崩壊への道か

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 ねね トヨタが電気自動車(EV)を本気で開発するそうよ!!

  えええええぇええぇぇええぇえぇ

 BMWもフォルクスワーゲンもGMも燃料電池じゃなく電気自動車(EV)開発に本腰だって!!

 トヨタ一社じゃ世界を変えられないんだって

政府自治体が一台当たり300万も補助金出すって言ってた燃料電池車はどうなるの?

 さあ、日本の水素社会の夢は あぶくと消えたね きっと・・ これで・・

iQ EV - Offers a spacious interior, and highly efficient electric power consumption.

<出所 http://www.toyota-global.com/innovation/environmental_technology/electric_vehicle/   >

 トヨタとホンダの燃料電池車開発は、水素社会に向けた膨大なインフラ構築投資に加えて一台300万円の自治体や国の補助金を出して「自動車産業の競争力と言う国益を守る」はずでした。しかしここに来てトヨタが「一人じゃ無理」と未来の車開発の舵を電気自動車(EV)に切り替え始めています。(流石に「燃料電池車の開発をやめる」とまでは言い出せないようですが)世界の自動車業界の趨勢がEVであることが明確になったためです。

トヨタは2020年までにEVに本格参入します。(なお、燃料電池車とEVのインフラ設備は全く異なります。どちらかのインフラ投資はおそらく全く無駄になります)

昔、テレビがデジタル化したころシャープは液晶画面、パナソニックはプラズマ画面を押し立てて画面が薄くて大きいデジタルテレビに挑みました。しかし液晶が伸びたためパナソニックは現在のトヨタと同じように「液晶とプラズマの両立」を唱え、やがてプラズマを放棄しました。

EV主体の時代となれば今後自動車産業には多くのスタートアップ企業が参入します。

■そもそもなんで燃料電池を開発の疑問

現在、IoT時代のイノベーションの方向は「オープン開発」と言われています。わかりやすく言えば、アイデアを持つスタートアップ企業がネットワークの経済によってさまざまなところから「モジュール部品」をかき集めて新商品を開発します。その方が従来の大手組織の自前主義開発(大手の研究所での開発)よりも安く、速いからです。

イノベーションの重心が「大手の組織からスタートアップ」に移動しています。

これを自動車産業に当てはめるとアップルやグーグル、Uberなど自動車は誰でも作れるという話になります。例えば鴻海と電装とシャープが組めばアップルカーは作れるでしょう。そういう状況下でトランプさんの「メキシコの壁」ではありませんが、自動車産業へのスタートアップ企業からの参入障壁と言われていたのが「エンジン」でした。

燃料電池車のエンジンを自動車業界が作り上げてスタートアップ企業に開放しなければ、スタートアップ企業は自動車業界になだれ込めず、家電崩壊のような事態にはならないと燃料電池車推進グループは考えたのでしょう。

しかしこのシナリオはもろくも崩れました。EVでは異業種間の格闘技、オープンな競争が待っています。これは既存の自動車産業には明らかに不利です。

もし負ければ家電崩壊のような状況が待っています。

日の丸自動車産業の家電崩壊は日本が沈みゆく運命にあることを意味します。下手をすれば清国が列強に国を奪われた「アヘン戦争」くらいの影響があるかもしれません。

日本の水素社会の夢と膨大な投資はお釈迦になるのでしょうか?

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