ガラパゴスiPhone7とガラパゴスアップルペイは日本で成功するか
ガラパゴスiPhone7とガラパゴスアップルペイ・・・・
日本だけフェリカだし・・・アップルペイの仕組みも 少し変だああああぁあぁ ・・・・
えええええぇえええぇ これ何よ? だよね・・・・
クレジットカードもプリペイドカードも スイカ以外は
ID、QUICPAYとよばれる後払い型電子マネーを一旦、経由してポス端末で決済だって・・
まったく 歌を忘れた カナリヤ に変身しちゃった アップル
<出所 QUICPAY >
アップルがフェリカを生産する某社(ソニーではありません)を訪ねてNFCタイプA/Bとの比較を行ったのは1年以上前と聞いていたのですが、その時点でフェリカをiPhone7とアップルウオッチにに搭載する話は既に決まっていました。今回のiPhone7上のアップルペイは、ソフトウエアの仕組み自体がよく洗練されたガラパゴスであり、流石(さすが)1年かけて設計開発したと考えても短い間に良くできています。
■ スイカ、ID、QUICPAY経由での決済が象徴
スイカを除いて国内で登録されるクレジットカードやプリペイドカードは全てID(NTTドコモ)、QUICPAY(JCB、旧モバイルカード決済推進協議会)に対応させられ、ID、QUICPAYとよばれる後払い型電子マネーを経由してポス端末で決済します。欧米のアップルペイはこんなことまったくやっていません。
これは恐らく国内の細かな割賦販売法の規制を避けるための措置だと考えられます。恐らく入れ知恵はIDを開発し、おサイフケータイを開発した某大手の通信キャリアさんがしたのでしょう。
お陰でハードウエアのiPhone7とアップウオッチ2だけではなくアップルペイのサービスの仕組みまでガラパゴスになりました。(確かにこの点ではアップルの動きは合理性があります。一部のテクニカルライターの指摘通りです)アップルはiPhone7においてユニバーサルプロダクト(世界単一製品の原則)を完全に放棄したと言うことなのでしょう。
しかしこのことはアップルの魅力的な革新性の放棄につながります。荒々しいスタートアップの革新性が消えました。
アップルは既に老舗のブランド企業であり、ステイーブ・ジョブズ氏時代の革新企業ではありませんから。これでいいのかもしれません。やってることがサムスンや日本メーカー並みになってきました。
■ 中国での失敗、日本で成功?
中国ではアリペイやWechatPayに押されて銀聯カードと組んだアップルペイは、投入は効果なく、蹴散らされてiPhoneの市場シェアも5位に転落しています。アリペイやWechatPayもモバイルアプリ、NFCチップ不要のQRコードを読むインターネット決済方式は中国では相当強烈でした。一方フィンテック後進国の日本は電子マネーが1995年の英国スインドン実験の原始的なレベル(スイカ、ナナコ、ワオン、Edy)にあり、IoTに対応したサーバー型電子マネーへの切り替えもLinePayからやっと始まったばかりであり、口座管理や個人間送金など今後レベルアップするアップルペイが主流になる要素は十分あります。金融庁の金融審議会でも後付けの法律改正の議論が始まっており、注目です。英国のように中央銀行が仮想通貨を発行する議論は出ていませんが、いずれMUFGコインもアップルペイやアンドロイドペイにのるでしょう。