PayPalと提携したマレーシアのRHB Bank、日本流の銀行仮想通貨より現実的か
フィンテックは新興国の方が進んでるんだよ・・・
現にフェイスブックはLinePay対抗でフェイスブックメッセンジャーの決済実験をタイで始めたし・・。
我々はお金のかかる独自仮想通貨なんか作らないよ!! 日本が勝手にやれ!!
マレーシアのRHB Bankは なんと RHB Pay Anyoneと言うアプリでPayPalと提携しました!!
確かに仮想通貨もサーバー型電子マネーも消費者から見て同じですよね・・・納得 ^^
Source: RHB. From left: Dato' Khairussaleh Ramli, Group Managing Director for RHB Banking Group and U Chen Hock, Executive Director, Group Retail Banking for RHB Banking Group at the official launch of the new RHB Now Mobile Banking App. |
<出所 http://worksmartasia.blogspot.jp/2016/05/rhb-now-mobile-banking-app-introduces.html >
マレーシアやタイなど東南アジアではモバイルバンキングが台頭しています。但し、モバイルバンキングと言っても必ずしも伝統金融機関だけではありません。銀行支店のネットワークサービスよりスマートフォンやモバイルフォンのネットワークが先に普及し、時差がある間隙をぬって日本のフィンテック法で言うサーバー型電子マネーが台頭しています。
さてマレーシア4位のRHB BankがPayPalと提携しモバイルバンキングサービスを開始しました。電話番号や電子メールアドレス、フェイスブックの友達関係を利用して銀行の口座番号を伝えないで友達、家族、知り合いの間で送金ができます。RHB Pay Anyoneと言うアプリを使います。(当面IOS、その後アンドロイド)受け取りはRHB Bank口座でも他行の口座でも構いません。その間の送金の仕組みはなんとPayPalと提携し、PayPal利用で実現しています。デビットカードやクレジットカードも登録します。一部の事業者とは決済にも利用できます。手数料は送金当たりRM0.53(15円程度)だそうです。(1マレーシアンリキッド=約25円)これはものすごく安いですね。
■ 仮想通貨かサーバー型電子マネーか
日本は金融庁が2016年5月に国会を通過したフィンテック法案を作り、金融機関はどうやら各行独自の仮想通貨発行(円ドルなどではない単位の電子マネー)に進み始めています。東京三菱UFGさんのMUFGコインなどが2017年頃から法令施行後、市中に出回る予測です。(なお、三井住友グループ、みずほグループも研究中です)
一方マレーシアのRHB Bankは独自の電子マネーすら発行せず、PayPal提携の道を選びました。尚、フィリピンなどはE-peso法が通っていますので仮想通貨に進もうとしています。(中央銀行がE-pesoを発行する為、市中銀行には取り扱いの義務がある)
しかし長期的なブロックチェーンによるコンピューター処理の削減効果は別として、サーバー型電子マネーも仮想通貨も銀行口座なしの手軽な友達送金や決済などほとんど差がありません。
この点は日本も同じなので金融機関の中には早晩、お金のかかる仮想通貨など止めて、LinePayなどと組むところが出てきそうです。面白いですね。
★★RHB Now Mobile Banking app introduces flexible mobile payments