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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

アップルiPhoneはサービス支配論理に負けたのか

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 IPhoneが売れなくなっています・・・・・ええええええぇ あのアップルがサービスで負けたってぇ!!??

それって ミイラ取りがミイラになったんじゃん  @@

いえいえ、サービスではグーグルやアマゾンに追い付かれただけですよ・・・・

でもそうなれば バカ高いiPhoneを買う価値ないよね ・・・・ ^^

 うーむ、確かに・・・・

<出所 http://dazeinfo.com/2015/12/17/apple-iphone-sales-performance-worries-investors-industry-analysts/>

 アップルのiPhoneは昔ほどバカ売れしなくなり、2016年のiPhoneの売り上げは2015年よりも小さくなると言う予測が圧倒的です。アップル自身も2016年第二四半期には2015年の同じ時期に比べて16%減の51.2百万台しか売れなかった(2015年第二半期は61百万台)と結果を発表しています。(アップルの第二四半期は1月―3月)

ビジネスインサイダーの記事は「アップルはモノ支配論理からサービス支配論理」への転換トレンドに負けた」と判断しています。この見方は非常に面白いです。何故なら2012年頃(国内地デジの直後)、同じ「モノ支配論理からサービス支配論理への転換」に負けたのは、日本の家電メーカーであり、一方新たな環境下での勝ち組はどう見てもアップルであり、必死でアマゾンやグーグルがアップルに追いすがる状況だったからです。アップルの価値はハードウエアの操作性の洗練度もさることながら、iTunesストアなどに代表されるソフトウエアが作り出したサービスでした。だからバカ高いiPhoneが飛ぶように売れました。 日本メーカーはスマートテレビ開発などで「優れたサービス」の開発に失敗しており、ハードウエアだけ比べれば、サムスンやLGなど韓国勢が作るテレビ(モジュール部品を買い集めてできるテレビ)の方が安くて、余計な機能がなくてよいとなっていました。またサムスンやLGはグーグルストアのような未だアップルに劣る他人のふんどしのサービスを提供していました。日本のソニーなども同じでした。これではとても日本メーカーはアップルはもとより韓国勢にもかないません。スマートフォンやパソコン、タブレットも同じ構造でした。その中でサービスに優位を置くアップルはiPhoneというバカ高いハードウエアの販売に成功していました。

しかしサービス支配論理が定着し、モジュール部品の組み合わせにより中国勢などの安いアンドロイドメーカーが韓国勢に追い付いてくる、グーグルプレイストアなどがサービス面でアップルに追い付いてくると、今度はアップルが日本メーカーの立場に立たされたというわけです。「何もアップルのバカ高いスマートフォンを買わなくても、よいサービスが受けられるではないか」「アンドロイドの安いスマートフォンで十分だ」というわけです。これは「何もソニーやシャープ、パナソニックなどの値段の高いスマートテレビを買わなくてもサムスン、LG製でいいよ」と言ったかつての世界市場の消費者と同じ発想です。その結果、アンドロイドスマートフォンが売れ、iPhoneやタブレットなどの買い替えサイクルが伸び始めているとビジネスインサイダーは分析しています。既にスマートフォン以外の世界ではアマゾンのバカ売れしているスマートホームのECHO(130ドル、2016年第一四半期に百万台販売)グーグルの35ドルのクロームキャスト(合計で21百万台販売)が「安くて目立たないハードウエアと優れたサービスの組み合わせ」という「サービス支配論理」を代表して売れています。アップルはサービス支配論理圧倒的優位を失いかつての日本メーカーのテレビのようにおいて行かれ始めました。「同じ程度のサービスなら安いアンドロイド機器を買おう」というわけです。

テレビの話はおいておいてもかつてガラケー時代、天下に誇った日本のNECやパナソニックなどを実質撤退に追いやったアップルですが、同じ「サービス支配論理」がついにアップルの首を絞め始めています。故スティーブ・ジョブズさんだったら、「時空のゆがみ、リアリティ・ディストーション・フィールド」を利用してビッグバンイノベーションで既にiPhoneに替わる高い収益性を持つ別製品を市場投入していたかもしれません。

注) サービス支配論理とモノ支配論理

国内の経営学者には家電崩壊の原因については「ミッドウエー海戦の総括と同じ」でほとんどまともな経営学上の分析ができていません。しかしデジタルの女神が手を触れ、アナログ商品がデジタル商品に替わった途端、モジュール部品化が始まります。同時にグローバル生産の広がりにより取引コストがどんどん下がります。このハードウエアとソフトウエアのモジュール化、オープン化の流れではスタートアップ企業が安く部品を調達でき、同時にクラウドソーシングやクラウドファンデイング、ハッカソンやアクセレレーター活用の流れ主流になっています。そうなれば、大手の組織よりもスタートアップ企業がイノベーションで圧倒的に優位に立ち始めています。(アイデアの経済、ファーストワークス)そしてその特徴はモノの価値は誰が作っても同じであり、さしたる差がなく、ソフトウエアが作り出すサービスが優劣を決める価値を持ちます。それが「サービス支配論理」です。

★★ Apple iPhone sales and revenue finally decline

★★ Google and Amazon are slowly killing the gadget as we know it

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