アップルペイが米国銀行のATMに対応か、フィンテック
2016年10-12月期の決算でIPhoneの頭打ちが鮮明になり、2016年には販売が減少すると予測し、今後アップルはサービスで稼ぐと宣言しました!!
ゴールドマンサックスによれば、アップルの一人あたりのサービス売り上げは図の右端であり、まだまだ伸びる余地があります・・・・
そうなるとアップルペイでも稼がないとまずいです・・・・
<出所 ブルンバーグ>
一方米国の銀行はATMからの現金引き出しにカードでなくスマートフォンを対応させようとしています。
まずはアンドロイドペイが対応しますが・・・当然、アップルペイも対応します・・・
<出所 BI>
そしてアップルペイの未来を占うもう一つは中国の春節です。2016年の早い時期にアップルペイは銀聯カードと組んで中国に上陸します。
銀聯カードのデビットカードは、日本の電子マネーと同じストアードバリューカード方式のものがあります。中国でのATM対応はどうなるのでしょうか?
ストアードバリューカード方式にも対応するでしょうか?
そして日本への影響は?
■ サービス中心で稼ぐのかアップル
IPhoneの伸びが頭打ちになり、昨対比の販売数量でマックが4%下落、iPadは25%下落しました。そこでアップルはサービス強化での売り上げ増を主張し始めました。iCloudやiTunes、ヘルスケア関連、アップルミュージックなどがありますが、アップルペイもその一つです。
■ 米銀がATMにスマートフォンを対応させ始めた
チェース銀行、バンカメ、ウエルスファーゴなどフィンテックに熱心な米国銀行がSmartPhoneからのATM(現金引き出し)を実施する方向で動き始めています。もうキャッシュカードやクレジットカードを利用する時代は終わったと言う事のようです。NFC技術を使います。
最初はアンドロイドペイには対応し、次は当然、アップルペイと言うシナリオです。
しかしアップルペイのATM対応は非常に大きな意味があると考えられます。
■ アップルペイの中国上陸の影響
2016年2月の春節にアップルペイが登場すると見られています。注目すべきは提携先の銀聯カードはデビットカードの一部に日本の電子マネーと同様のストアード・バリュー・カード方式を採用している点です。中国でもATMからアップルペイにより現金を下ろす対応が早晩、始まるのでしょう。(最初から、また後から)そして次のステップはATMからストアード・バリュー・カード方式の電子マネーをアップルペイ上に引き出せるかどうかです。 アップルペイからATMで現金を引き出せるとなれば、ATMから電子マネーをアップルペイ上に引き出す逆もありえます。
それとも中国では古いストアード・バリュー・カード方式の電子マネーには対応せず、グーグルウオレットやペイパルのVenmoのようなネット預り金口座方式を採用するのでしょうか?春節のお年玉の交換の為にはこの手のサービスが必要であり、この手のサービスが無ければ、微信のウイーチャットウオレットやアリババのアリペイに対抗できません。
■ 日本の電子マネーなどにも大きな影響がある
日本でもクレジットカード会社などの企業が1-2年後と予想されるアップルペイの登場で大きな影響を受けます。またおサイフケータイの作り直しも視野に入ります。日本的なストアード・バリュー・カード方式の電子マネーも影響を受けます。
2016年は米国銀行のATMと中国の春節に注目です。