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テレビのデジタル化がドライビングフォースとなり、全ての情報メディアが一旦、収縮する時代の羅針盤

グーグルのWaze GPSアプリ事故の悲劇とビッグデータ

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  ブラジルのリオを旅する老カップルがWazeアプリを信じて その誘導に従ったんだよ・・・

 でもね  偶然、同じ名前のギャングの無法地帯があって 彼らはそこに入ったんだ・・・

 そしてピストルを20発も打たれる悲劇が起こったのですよ・・・・・・

   Waze 「そんなのアプリに従っただけじゃん。それ仕方ないよ!!」

   リオ市民 「馬鹿な事を言わないでくれ グーグルさん・・・2か月前にも同じ事件があったじゃないか・・・」

         「ビッグデータは 現実を知らなさすぎる・・・」

      ・・・・・・と言うわけです。

Google announced Tuesday that it has acquired Waze, a highly sought-after social mapping service.

Waze, a highly sought-after social mapping service.

 <出所 http://fox40.com/ >

Waze   「ぼ 僕にも 責任があるって いうのぉおおおぉ !!!???? そそんなああぁああぁ・・・」

リオ市民 「あのねえ・・2016年にはリオでオリンピックがあるんだぜ!! こんなん、国の恥ジャン・・・怒怒)」

 

 MapEditor.png

<出所 waze>

<出所 ツイッター>

 ビッグデータの限界を示す好例だと思うのですが、ブラジルを車(レンタカー)で旅行中のカップル(70歳と69歳)がツアーで有名なニテロイ通りを尋ねたところ、全く別のギャング地帯に誘導され、女性がギャングに打たれて死亡する事故が起こりました。本物のニテロイはオリンピックが実施されるリオデジャネイロ市のすぐ横の地域です。一方無法地帯はリオの中にあります。カップルはグーグルのWaze GPSアプリに従った結果、偶然、名前が同じニテロイの「薬物を扱う無法地帯」を訪ねることになったわけです。無法地帯に入るや否や車が銃撃されました。車にあたっている球数だけで20発も打たれたそうです。

この事件は米国CNN放送でも取り上げられ、大きなグローバルニュースになりました。(テックワールドはこれから騒ぐでしょう)

グーグルの子会社Wazeは「カップルが自ら選んだ場所を訪れて事故にあったのなら仕方がない」と述べています。しかし2016年のリオオリンピックを控えたブラジルの世論と警察は反発しています。危険地帯に対するWazeの配慮が足らなさすぎると言うわけです。

■ 2か月前の事故を放置したグーグルが非難された

何故ならば2か月前にも同じ事故が起こったからです。ブラジルの女優がWazeに従って誤って同じニテロイの「薬物を扱う無法地帯」に入り、銃撃されています。幸い無事逃げたようですが、「オリンピックを控えていったいなんだ」と言う批判が今回の事故で高まっています。

■ ビッグデータの限界

グーグルの子会社Wazeの言い分は「カップルが自ら選んだ場所を訪れて事故にあったのなら仕方がない」と言う事です。しかし以前のアップルの地図問題にあったように、現実の世界を正確かつ詳細に反映していない仮想地図ならば、如何に分析が優れていても問題があると言う事を今回の事故は如実に示しています。AIやビッグデータは現実世界のシミュレーション、特徴を抽出した写し絵でしかなく切り捨てが存在します。(今回の場合は実用的な説明が欠けていた)だから最終的なリスク判断は活用する人の側が持つべきと言う論理「ポラニーのパラドックス」が成り立つわけですね。

★★Waze App Directions Take Woman to Wrong Brazil Address, Where She is Killed

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