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DARPAロボットのスーパーボウルで日本勢惨敗は実力か

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ああまた転んでる?@@ 

・・・と言うわけで明らかにアイススケートのジャンプに似ているDARPA災害ロボットのスーパーボウル決勝戦です・・・

一部の米国勢はボストンダイナミックスのアトラスをハードウエアに使って・・・・ええええぇ まるでiPhoneのアプリ方式ジャン @@

fallen robot

<出所 ビジネスインサイダー  >

Robots Falling Down at DARPA Robotics Challenge

https://youtu.be/xb93Z0QItVI

 グーグルに買収された東大ベンチャーのシャフトが2013年の予選で優勝したDARPA主催の人型ロボットのスーパーボウルで日本勢は5チームが参加しましたが、棄権するチームも出て、トップの産総研が10位と惨敗しました。優勝は韓国のチームKAISTでした。二位は米国のカーネギーメロン大です。全体は24チームが参加しました。(米国勢はNASAの支援を受けた民間研究所などから12チーム。韓国からは、国立技術系大学のKAISTを含めた3チーム。ヨーロッパからはドイツから2チーム、イタリアから1チーム。そして香港から1チームの合計24チームです)二百万ドルを巡る2015年6月5日の決勝戦です。

福島の原発事故を受けてDARPAが主催している日本がお家芸の人型ロボットのスーパーボウルでの惨めな結果でした。日本のロボットがまるでアイススケートのジャンプのようにコロコロ転ぶ中、ドライブや階段のぼり、バルブを360度回してあける、電気ドリルで穴をあけるなど8つの課題を次々とクリアーしたのは韓国勢です。またカーネギーメロンのチームも8つの課題をクリアーしました。タスクをクリアーする都度、1ポイントもらえます。韓国勢は8点を確保しました。どうやら国産の人型ロボットでは事故の場合に役に立たないようです。

DARPA が2000年代に実施した自動運転が今や自動車産業の大きな課題へと発展した歴史がある中、ロボットにも同じことが期待されています。

DARPAは2011年3.11でアメリカ製の3機のロボットを原発の現場に投入しました。しかし実務には役に立たなかったと言うのがコンテストのきっかけです。

24チームが参加し、地元の競馬場を使用して実施されています。

■ 米国勢のサービス支配論理優先戦略

日本勢はハードウエアを一から作って「準備不足」で惨敗しました。一方韓国のKAISTは振るわなかった予選を反省し、日本のロボットを研究するなど準備万端でした。しかしこれはハードウエア(モノ支配論理)の話です。米国勢はソフトウエアによる差別化が勝負と見てMITなどの6チームは、グーグルのスポンサー下、ボストン ダイナミクスのアトラスをハードウエアに使いました。これは予選の上位チームの特典だそうです。何度転んでも起き上がるボストン ダイナミクスのロボットは既に基本をクリアーしており、ソフトウエアによるサービス勝負(アウトカム経済)と言うIoT時代の正攻法です。これは言わばIPhoneにアプリを提供するようなロボット戦略です。無論、カーネギーメロン大などは一からロボットを独自設計しています。

日本勢はモノから作らないと気がすまない遅れた世界観なのでどうやら事故対策と言う実践では役に立たないと言う話になりそうです。このアプローチだと当然、準備不足と言う言い訳が出てきます。(まあグーグルに買収されたシャフトが棄権したので、確かに急遽出場した日本チームも多かったのでそれもありましたが・・・)明らかに日本のロボットの実力は言われているほど世界の先端ではないようです。

■ ラリーページ、マスク、UberのCEOが顔見せ登場

当日はグーグルのページCEOやテスラのマスクCEOが顔を見せ、UberのCEOトラビス・カラニックさんも見に来ていました。アマゾンも含め各社、各チームのスポンサーになっています。特にグーグルはボストン ダイナミクスの「アトラス」を提供しています。こういうスポンサーの差も大きいですね。

★★Larry Page and Elon Musk attended the most important robotics event of the year -- here's what it was like

★★Robots from Republic of Korea and United States take home $3.5 million in prizes

★★Check out some of the craziest looking robots researchers are using to impress the Department of Defense

★★Here's what we learned from this year's Superbowl of Robotics

★★DARPAロボットコンテストはなぜ開催されたのか、背景の「可能性」と「きっかけ」

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